スペイン西部、エストレマードゥーラ Extremadura
エストレマドゥラ地方
スペインの西部、ポルト国境と接する地方。
スペイン北部のヒホンからアンダルシアのセビーリャに通じる交易路「銀の道」がこの地方を縦断している。
このエストレマドゥラ地方は「征服者のふるさと」(コンキスタドレス)とも言われている。
この地方出身
-メキシコの征服者 ; エルナン・コルテス
-ペルーの征服者 ; ピサロ
-チリの征服者 ; バルディビア
(エストレマドゥーラ地方の主な都市・地域一覧)
(サンプル)- エギスハイム Eguisheim
(バダホス県)
- メリダ Merida
- バダホス Badajoz
- ドン・ベニート Don Benito
- アルメンドラレッホ Almendralejo
- ノガーレス Nogales
- ソラーナ・デ・ロス・バーロス Solana de los Barros
- ビジャヌエバ・デ・ラ・セレーナ Villanueva de la Serena
- ナバルモラル・デ・ラ・マタ Navalmoral de la Mata
- サフラ Zafra
- フレヘナル・デ・ラ・シエラ Fregenal de la Sierra
- モンティホ Montijo
- オリベンサ Olivenza
- セグーラ・デ・レオン Segura de Leon
- ヘレス・デ・ロス・カバジェーロスJerea de Los Caballeros
- ビジャフランカ・デ・ロス・バーロス Villafranca de los Barros
(カセレス県)
- カセレス Caceres
- アルカンタラ Alcantara
- グアダルーペ Guadalupe
- トルヒーリョ Trujillo
- プラセンシア Plasencia
- モンテエルモーソ Montehermoso
銀の道 Ruta de la Plata
2000年前,ローマ帝国はヒスパニヤ(イベリア半島)を征服し,退役軍人のための植民都市が次々に造られ、半島のローマ化が進んだ。これに伴い農・鉱業が盛んとなり,各都市を結ぶ2万9000kmにも及ぶ交通路が整備された。そのひとつが「銀の道」である。
現在の国道630号線に当たるこの道は,かつてはカンタブリア山脈から採取した金,銀,鋼,鉛,錫をはじめ多数の鉱山資源を運んだことから,この名が付けられたという。鉱山資源はアングルシアの小麦,ワインなどとともにセピーヤから海路ローマヘと運ばれ,やがて銀の道はカンタブリア海と地中海を結ぶ重要な交易路として大いに発展した。
道程はセピーヤのグワダルキピール川に建つ黄金の培から始まり,エクストレマドゥラ地方とカステイーヤ地方を抜けて,アストウリアス地方のヒホンの村で終わる約1200km。
まさにスペインを縦断する形で南北を結ぶ。ルート沿いにはレオン,サラマンカ,カセレス,メリダ,セピーヤなど数多くの観光地が点在。各所に残る多彩な遺跡群には,異国文化が培ってきた歴史の息吹が感じられる。
銀の道は北部,中央部,南部の3つのスペインが混在している。