スペインの旅行事情
通 貨
ユーロ（EURO）EUR、補助単位はセント（CENT）。
スペイン語読みは「エウロ」と「シェント」。
1ユーロ＝100セント＝約120円。
紙幣の種類
5、10、20、50、100、200、500ユーロ。
コインの種類：1、2ユーロ、50、20、10、5、2、1、セント。
ユーロ通貨の発行は欧州中央銀行で、12の星で円を描く欧州旗が入っている。
紙幣の大きさは種類によって若干異なる。
デザインは、統一されているが、紙幣の中に描かれているのはEU加盟各国の代表的建造物をイメージしたものが描かれている。（特定の建物を描けないため実物とは異なる）
キプロスとマルタ以外ではそれぞれの国の地図も描かれている。
いずれの国の絵柄でもEU内での同じに使われている。
偽造防止や視覚障害者のために紙幣の基調色も金種によって暖色と寒色が交互になっている。
5, 10, 20ユーロ紙幣には表面右側にホログラムの入った帯状の金属箔、高額紙幣にはホログラムの入った四角の金属箔が付けられている。
200と500ユーロの縁には触知できる模様がある。
200ユーロは中央下部から右の角にかけて縦の線、500ユーロは右端に斜めの線が入っている。
偽造防止のためにさらに、
50ユーロ以上では裏面に角度を変えて見ると紫から緑に変色するインクが使われている。透かしてみると、右寄りに金属のような複数の線が見える。
この線の数と幅で紙幣の金種がわかるようになっている。
両 替
日本でユーロを調達していった方がレートも若干いいし便利だ。
ただし、ユーロ通貨圏以外の国から移動してくる場合には、残額の他国紙幣を両替しておく必要がある。他国の紙幣を日本に持ち帰っても、再両替できない国もある。
スペインの両替所は多くが英語表示でチェンジChange。
空港や主要都市の中央駅構内にある。早朝から夜10時頃まで開いている。
旅行者の多い都市には市内に両替専門店もある。
大都市の大通りにある両替所には売り買いの表示が反対になっていて、あたかも有利なレートに見えるように表示してあるところがある。
銀行Bankでも両替できるが、月曜から金曜までの昼休み以外の昼間に限られる。
両替の交換レートは、両替所や銀行によって若干異なることがあるが、一般の旅行者が両替する金額ではそんなに変わるものではない。時間の節約のために、手近なところで両替しておくべきだ。
大きな金額ばかりできたら、一部を小額紙幣やコインにしておいた方がいい。
500eur、100eurは姉妹であまり流通していない。店によっては受け取りを拒否づるところもある。19,20,50eurが頻繁に使われている。
クレジットカード
種類の異なるクレジットカードを2種類以上持っていた方が便利だ。
VISA、MASTER、AMEX、JCBなど主要クレジットカードはほとんどの都市で通用するが、中小都市の商店によっては、JCBは受け付けてくれないところもある。
多くの店やレストランでは低額の支払い（10ユーロ以下）には使えない。
時 差
スペイン国内は同一時間帯となっている。
日本との時差：
サマータイム実施期間以外：-8時間、 GMT:+1時間
サマータイム実施中:-7時間 GMT:+2時間
サマータイム実施期間:
3月の最終日曜AM2：00（AM3：00にする）～10月の最終日曜AM3：00（AM2：00にする）。
気 候
北スペイン
冬は割合温暖だが、寒さがきつい年もある。夏は割合涼しい。
湿度は高く、冬は雨量が多く、山岳地方では降雪もある。
雨天・曇天の日が多く、一日のうちでも晴天の時間が少ない。
ほかのスペインより、温度が低めで過ごしやすい。
朝夕は初夏でも寒く、南部のスペインをイメージしていくと気温が低くて寒さがきつく感じる。
中央部
年間を通じて変化は非常に大きい。
雨量は500mm以下と少ない。特にカスティリア・レオン地方の冬は厳しく、夏は非常に暑い。エストレマドゥラ地方は偏西風の影響で、冬は比較的温暖だが、夏の暑さは異常である。
南部・地中海沿岸部
カタルーニャ沿岸地方
バレンシア、ムルシア、アンダルシア地方は冬の北風も高地からの寒風も山脈にさえぎられるため、冬は温暖で雨量も少ない。夏は海岸線は若干しのぎやすさもあるが、全体に猛暑で厳しい暑さが続く。
バレアレス諸島；地中海性気候で、年間を通じて温暖だが、やはり夏は暑い。
カナリア諸島；常春で雨量も少なく、年間温度の変化も少ない。
旅行中の服装
スペインは高度が高いため、日中暑くても朝夕は結構冷え込むことがあるが、真夏は日中の余熱で都会は深夜まで暑いことが多い。
長袖のカッターシャツ
５～９月は日中はジャケットが要らない。長袖のシャツがいちばんいい。寒さを感じたら袖で調整し、そのままレストランでの食事にも違和感がない。Ｔシャツは教会入口で入場を断られることがある。
ただし、北部では大西洋からの北風が寒さを運んでくるため、曇天では結構肌寒く感じる。北部は雨天が多いので真夏でも特に日中でも寒いことがある。
ジャケット・ウインドブレーカー
冬期は雨模様の日も多いので、朝夕・昼間の涼しさからジャケットを着用している人が多い。
雨天模様のときには薄手のウインドブレーカーも便利だ。にわか雨にも寒い風にも耐えられ、暑くなれば脱いで持ち運んでも邪魔にもならない。
スラックス
あまり足まで汗をかくこともないので、少々厚手のデニム系のものがいい。観光で立ち尽くしで疲れた時、その辺に腰掛けても気にならない。
履き物
音の出ないソフトな靴底のものがいい。旧市街はどこも石畳の道。ヒールの細いものは歩きにくい。サンダルもあまりよくない。ソフトな底でも滑りにくいものを選ぶこと。
大理石に床に水が打ってあって滑りやすくなっていることがある。
帽子、サングラス
観光地の日差しの強さはきつい。普段着用していない人も用意しておくといい。
傘
夏は雨が少ないが、秋から春先までは雨天の日が割合多い。雨の中を長々歩いて観光することはなくても、駐車場から見学地まで歩くとき雨模様になることがある。手荷物の中に折りたたみの小さなものを携帯しているといい。特に女性は化粧が落ちないためにも是非。
電気・通信事情
電圧=220V 50hz
プラグ=２つ穴（Ｃタイプ）
DVD方式=DVDソフトはリージョンコードが日本と同じ「2」と表示されていれば、DVD内蔵パソコンでは通常PAL対応なので再生できる。
日本国内のDVDプレーヤーではPAL対応機種でないため再生できない。
ブルーレイディスクは、「リージョンB」。日本の「リージョンA」とは異なる。
通信事情
日本国内で使っている携帯電話・スマホは最近は海外対応にしておけば、現地では自動的にローミングしてくれているので、そのまま日本へ通話することができるが、かなり高額になる。いつまでも長々話しているととんだ額になるからご注意を。
日本へは
0081-3(頭の0をとった市外局番）-相手方電話番号
パケット定額では、スマートフォンの場合、海外で従量課金で使った場合は約10万円ほどになる。スマートフォンは利用しない方がよい
携帯電話
スペインでの携帯電話会社は
Orange
Vodafone
が主流で、中都市にはたいてい町の中心地に店を構えている。
滞在ホテルやインフォメーションセンターで場所を尋ねるといい。
GSM系の端末のSIMカードやwifiのSIMを入れてくれる。
WiFi環境
3星クラス以上のホテルでは、無料でWiFiが使えるようになっていて、チェックインの際にパスワードを書いた小さな紙切れをもらうことができるが、出力が弱くて、機種によっては使えないことがしばしば起きる。
モバイルルーターを持参して、携帯電話会社でSIMを入れてもらった方が確実だ。
国際通話のスペインの国番号； 34