トルヒーリョ Trujillo

トルヒーリョフォト

概要

カセレスの東48kmに位置する,
標高513m
人口約9000人

花崗岩台地の上に構築された城塞都市。
ローマ時代の町を礎に,によって要塞が築かれたが, キリスト教徒の攻撃にそなえて13世紀にイスラム・アラブ系のモーロ人が大急ぎで要塞化したため、アラブ的面影を色濃く残していた。
1232年にフエルナンド3世によって奪回。さらに1432年にフアン2世によってトルヒーヨと名付けられた。
、16世紀から17世紀にかけて、アメリカをはじめ新大陸への多くの征服者・冒険家やバイオニアたちによって「新大陸帰りの成り金たち」といわれる邸宅が次々と建てられていき、おかげで、少しずつ町の模様が変わっていった。旧市街地には当時の豪勢な邸宅が多く残されている。。

見どころ

マヨル広場 Plaza Mayor

トルヒーリョの旧市街がどこもそうであるように、マヨル広場のたたずまいは、カセレスの広場より気さくな感じがする。
貴族の家は一般に、より後16、17世紀のものであり、アーケードやロッジアやコーナー窓がなく、軽快な印象である。
石灰が広く用いられるようになり、また路地の高低差も大きいために、この一角はなにか幻想的な感じさえ受けるのである。
春から夏にかけてトルヒーリョを訪れるなら、コウノトリの鋭い鳴き声の歓迎を受ける。
この広場はふつうの広場とちがって変形で、まわりの建物も上流階級のものは変化に富み、各階層は広い階段で結ばれるなど、往時の生活様式をしのばせるものがある。 夜は特に美しい。

ピサロの騎馬像 Estatua ecuestre do Pizarro

アメリカ人彫刻家Chラムセイ作のブロンズ像(1927年)。

サン・マルティン教会 lglesia de San Martin

16世紀のもの。
教会南の広場は民衆の集会場になっていた。
広々とした身廊の壁は、大きな切り石が使われている。
身廊には、数多くの平墓石が散在している。

サン・カルロス公爵邸 Patacio de los Duques de San Carlos

17世紀のもの。
今日では、禁欲生活の修道女たちの隠修道院となっている。
花崗岩の高いファサードは古典様式からバロック様式への過渡期の様式で装飾され、コーナー窓がついており、その窓の上には、バルガス家の紋章である双頭の鷲の彫刻が乗っている。
パティオ pattoには入ることができる。半円アーチになった2層のアーケードと、4段の美しい階段が注目に値する。

ピエドラス・アルパス候爵邸 Palacio del Marques de Piodras Albas

ルネサンス様式のロッジアは、もともとゴシック様式だった壁を改修したもの。

コンキスタ侯蔚邸 Palacio del Marques de la Conquista

征服者ピサロの弟エルナンド・ピサロが建造したもの。
窓が多く、そのすべてに格子がはまっている。
17世紀には、プラテレスコ様式のコーナー窓 balcdn de esquinaのおかげで家全体が華やかな感じだった。
コーナ一窓の左手にはフランシスコ・ピサロとその妻の胸像が、右手にはエルナンドと、彼が妻として迎えた姪の胸像が置かれている。また上部には、一家の紋章が付されている。ファサードの上部装飾として、12カ月を表す小像が彫られている。

旧市庁舎 Ayuntamiento Viejo

16世紀の建造。
今日では裁判所となっているこの建物にはファサードの代わりとして、廃嘘となっていた、とあるパティオのルネサンス様式の3層アーケードが置かれている。

鎖の家 Casa de Ias Cadenas

この鎖は、モーロ人から解放されたキリスト教徒たちが置いていったもの。

針の塔 Torre del Alfiler

ムデハル様式の鐘塔。
現在は使われていないが、先端の形は興味深い。ここはどうやらコウノトリのお気に入りの場所らしい。

オレリヤナ・ピサロ邸 Palacio de 0rellana-Pizarro

16世紀の建造。
プラテレスコ様式の美しい回廊がある。
サンティアゴ(聖ヤコブ)教会(Iglesia de Santiago):
13世紀のロマネスク様式の鐘塔と、その鐘塔に画している高い立派な塔の間に、旧市街に入る七つの門のひとつであるサンティアゴ・アーチがある。
身廊は17世紀に改修された。

サンタ・マリア教会 Iglesia de Santa Maria

13世紀の建造。
網状ボールトが15世紀に修復されたこのゴシック様式の教会は、トルヒーリョの名士たちのパンテオンになっている。
大きなばら窓から差し込む光のおかげで明るい「上部聖歌隊席」には二つの石造りの椅子があり、カトリック両王は、この町に滞在するときにはその椅子に座って典礼に臨席していたのである。祭壇を飾るゴシック様式のレターブルの24枚のパネルは、フエルナンド・ガリエゴの作とされている。
鐘塔の上からは、家並の褐色の屋根やプラサ・マヨル(マヨル広場)のアーケード、城を見晴らす快適な眺望などを満喫できる。

城 Castillo

高台(城はこの高台から産出された美しい花崗岩の切り石を使って建てられた)の頂上にくっきり浮かび上がっているこの城の姿は、まるで、数多くの大きな角塔によって補強された、銃眼のある城壁そのものであるかのように見える。
この町の守護聖人である「勝利の聖女 Nuestra Senora de la Victoria」はドンジョンの上部に安置されている。
稜塗壁からは、町とプラサ・マヨル(マヨル広場)を見渡すことができる。

(参考資料:ミシェランガイド他)

















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