ピルゼニ (プルゼニュ) Plzen
人口約17万人
概要
首都プラハの南西約100㎞に位置する。
プラハの南西に位置する、
ピルスナー・ビール発祥の地。
豊穣なボヘミア大地が生んだ麦とホップを原材料にして、この町の周囲を流れる4本の川から軟水を供給して造られるピルスナー・ビールは、19世紀にミュンヘンから持ち込んだビールの酵母により完成したとされる。この地の水と大麦が独特のビールを生むこととなった。この町を訪れるならば、まずはビール工場へ、ということになる。
中世から、プラハとドイツのニュルンベルグやレーゲンスブツグなどとを結ぶ重要な通商路にあり、町は大いに栄えていた。
作曲家スメタナもこの町にある音楽学校に学んでいた。(1840~1843年)
その学校の前の公園にはスメタナの銅像も立っている。
市街の中心となる共和国広場 nam. Republiky には、聖バルトロミェイ教会 Kostel sv. Bartolomej が建ち、街のシンボルとなっている。
また、この町は文化レベルも高く、わずか人口17万人の街に劇場が2つもある。オペラやバレエのJ.K.ティル劇場と、新しく完成したモダンな建築の新劇場がある。こちらはコンサートやオペレッタ、演劇の公演が行われている。
アクセス
鉄道
プラハから約1時間50分
見どころ
共和国広場
プルゼニュ駅の北側に位置する。
ゴシック、バロック、ルネサンスなど各様式の歴史的建物が立ち並ぶ美しい広場。ビール博物館も、主なホテルもこの広場に面してある。
広場の中央にはペスト終焉の日年比が立つ。16世紀、プラハでペストが蔓延したとき、一時皇帝ルドルフ2世はプラハからプルゼニに宮廷を移したため、一時ハプスブルグ帝国の首都にもなった。
聖バルトロミェイ教会
共和国広場中央、槍の先のように天を突く102mの尖塔がある。
14~15世紀に建てられた後期ゴシック様式の教会。正面入口から298段の螺旋階段で塔の展望台に上ると、町全体を一望できる。
旧市庁舎
4階までが1553年にイタリア人達簗家ジョバンニ・デ・スタティアの設計で建てられた、純粋にルネサンス様式の建物。5階正面に大時計、屋根上にトランペット・ファンファーレ用の櫓がある。
地下道博物館 Plazenshe Historicke Podzemi
ピルゼニの街には地下道路が約20㎞も張り巡らされている。
14世紀ころ造られたもので、400年間冷蔵庫として使われていたもので、食糧貯蔵のため、冬に湖から氷を取り出してここに集めていた。
地下水路や井戸も整備されていた。水車が回り、地上の給水塔に水をくみ上げていた。
これを約800mほどガイドの案内で見学することができる。1日6回ほど設定されていて、約50分で巡る。
Vileslavinova 6
www.plazenshistoriskepodzemi.cz
ビール醸造博物館 Pivovarske muzeum
この地域ではもともと中世からビール製造は始まっていた。その歴史の解説や古くから醸造に使われた道具などを展示しているのがこの博物館。実際にモルトハウスとして使われていた建物を博物館をして改装したもので、日本語のリーフレットもある。
プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所 Plzensky Plazdroy Akociova Spolecnnst
ピルスナー・ビールの元祖と言われるのが、プルゼニュスキー・プラズドロイ。1842年19月5日製造開始のこのブランドは今でも健在で、醸造工場が見学できる。1日1~2回のガイドツアーになるが、団体の場合は、予約のうえアレンジできる。敷地内に大きなパブレストランが併設されている。
www.prazdrojvisit.cz
本場のビールを
ビアレストラン U Salzmann
1637年創業の老舗。各種ビールが楽しめる。
共和国広場から徒歩1分ほどと近い。
Prazka 8
0420-377-235-476
www.usalzmann.com