チェスキー・クルムロフ Cesky Krumlov
概要
(世界遺産)
チェコの南、オーストリア国境に近い町で、モルタウ川が流れ、プラハと繋がっている。
世界で最も美しい町のひとつに挙げられる。1992年、中世の姿を残す街並みが世界遺産に登録された。
湾曲した川に挟まれるような地形をしており、2002年8月に起きた記録的な洪水によって大きな被害を受けた。その後、復興作業が進められている。
アクセス
プラハから列車で4時間
旧市街 Stare Mesto
小ぢんまりとした旧市街全体がひとつの見どころとなっている。石畳の道に並ぶかわいい家々を眺めながらのんびりと散策したい。またどこからでもチェスキー・クルムロフ城が見えるので道に迷うこともない。
ラトラン地区
チェスキー・クルムロフ城の赤い門をくぐると、丸い石を敷き詰めた中世風の道が続くラトラン地区になる。この地区には美しい中世タイプの家々が建ち並ぶ。
ラトランとは「盗人」の意味で、イエスとともに十字架に架けられた2人の盗人のうちの、悔い改めた1人にちなんで命銘されたもの。
主な見どころ
チェスキー・クルムロフ城 Zamek
ボヘミア地方ではプラハ城に次ぐ大規模な城館。13世紀に南ボヘミアの豪族ヴィーテク家が築城。以降ロジェンベルク家、シュヴァルツェンベルク家とこの地方の支配者が変遷するとともに建物が追加され、巨大な複合建築となった。各時代の建築様式が見事な調和を見せているのが特徴的。城内最古の部分フラーデク Hradek にある円筒形の塔は階段で上ることができる。ここからは、緑の大地を背景に曲がりくねったヴルタヴァ川と赤屋根の街並みが続く絶景が一望できる。城内の礼拝堂やサロン、仮面舞踏会の間などはガイドツアーで見学が可能。地下ギャラリー Agentura ceskeho keramickeho designu galerie では、世界各国の現代美術を集めて迷路のような洞窟内に展示している。城の西側には広大な城の庭園 Zamecka zahrada が広がっている。
エゴン・シーレ文化センター Egon Schiele centrum
古いビール醸造所を改装した建物に、19世紀末のウィーンの画家エゴン・シーレの生涯をパネルで解説し、シーレの写真や直筆の手紙、使用していた家具などが展示されている、シーレのデスマスクも展示されており、小規模ながら興味深い。