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ドイツのビール

ドイツでビールと呼べるもの

日本のビールには原料として大麦、ホップ以外に米やコーンを使っているものが多いが、ドイツでは「大麦、ホップ、水」以外のものを混ぜたものはビールと呼ばない。少なくともドイツの酒税法上はビールとして扱われていない。
そもそもビールに関する法律は、1487年にバイエルン公ヘルツォーク・アルブレヒト4世の時代の遡る。当初はミュンヘンだけに適用されていたが、1516年に全バイエルン州に適用されることとなった法律「ビール純粋令」がさらに地域を拡大していくことになった。現在でもこの法律は残存しており、酒税法上に残されているが、国内の他の地域で生産されるものも伝統的に同様の醸造方法で生産されてきたが、最近のようにヨーロッパ統合により市場障壁が撤廃されることで、大麦、ホップ、水以外の添加物を用いたビールがベルギーなどの域内をはじめ次々にドイツ国内で出まわるようになり、ドイツ文化にとって大きな脅威となっているところもある。ドイツ国内のビール醸造メーカーの方も消費量の低下への対策としてソフトドリンクをミックスしたりして純粋にビールといえないものも生産するようにしているところもある。

全国規模のメーカはなく、どこも中小企業

ドイツには全国規模であちこちに工場を持って同一ブランドで生産しているビールメーカーはなく、それぞれの地域に分散した中小企業の多いのが特徴である。
ドイツ国内で最も人気のあるクロム・バッハーKrombacherでもドイツ国内シェアはわずか4%にすぎない。
近年の競争の激しさで、若干の統合が行われているものの、醸造所数は1270ケ所あり、上位10のグループでさえビール市場の52.6%しかない。今後EU域内からの資本の流入により吸収・合併が加速されるマーケットとも言われているところもある。
毎年の気温により消費量も違っているが、各社とも毎年生産過剰気味でビール価格の低下を招いている。

消費量世界第3位

ドイツは一人あたり伸びる消費量ではチェコ、アイルランドに次いで世界第3位。国全体の消費量でもアメリカ、中国に次いで第3位となっている。
一人あたりの消費量は年間127.5lとわずかだが減少傾向にある。

ビールミックス飲料の普及

ドイツ人の一人あたりのソフトドリンクも含めた全飲料消費量は約680リットルだが、そのうちビール、ワインなどのアルコール飲料は消費量が156リットルと数年間変化が見られない。それに比べノンアルコール飲料の消費量は少しずつではあるが増加しつつある。飲酒運転の厳しい規制などでビール種類の中でもあるコール度の低いものに人気が高まる傾向にあり、ビール各社はソフトドリンクをミックスしたアルコール含有量の低いものまで売り出したりしている。リンゴジュースやコーラを混ぜたものがすでに売り出されている。

ビールミックス飲料の普及

ドイツ人の一人あたりのソフトドリンクも含めた全飲料消費量は約680リットルだが、そのうちビール、ワインなどのアルコール飲料は消費量が156リットルと数年間変化が見られない。それに比べノンアルコール飲料の消費量は少しずつではあるが増加しつつある。飲酒運転の厳しい規制などでビール種類の中でもあるコール度の低いものに人気が高まる傾向にあり、ビール各社はソフトドリンクをミックスしたアルコール含有量の低いものまで売り出したりしている。リンゴジュースやコーラを混ぜたものがすでに売り出されている。

ドイツのビールの種類

ドイツはビールは16歳から飲んでよいことになっている。
ドイツには以下のような種類のビールがある。アルコール度数によっては原料の加工過程で若干手を加えたりしている。

ピルスナー Pilsner、通称ピルスPils
ドイツ全土で最も作られ飲まれているビールで、日本のビールの手本になったもの。
ヘレス麦汁、軟水、アロマチックホップを使用し、黄金色している。

エクスポート Export
大麦麦芽の味が強く、ホップ控えめにビール。アルコール度数5.5%と強めで、ホテルなどではしばしばこのビールを出してくることがある。

ヘレス Helles
甘味のアルビールで、主に南ドイツで飲まれている。アルコール度数4.6~5%程度。

ボック Bock
中世のビールの一大産地アインベックからミュンヘンのホフブロイハウスにビール職人が引く抜かれ、そのアインベックのビールのレシピが伝わり、名前がなまってボックビールとなった。アルコール度数は約7%

アルト Alt
デユッセルドルフの旧市街特産のビールで色は濃い。アルコール度数が4.8%

アルコールフリー Alkoholfreies
醸造後に人工的にアルコールを除いたビール。アルコール度は0%。日本でも販売している。












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