ヴッパータール Wuppertal
ノルトライン・ヴェストファーレン州
人口 約355,000人
概要
ヴッパータール (ヴッパー川の渓谷) は80年ほど前からいくつかの周辺の街が合併して大きくなり、1930年にヴッパータールに改称された。
ヴッパータールはデュッセルドルフの東30km、ドルトムントの南西30kmにある。
ライン川の支流、ヴッパー川沿いに位置するルール地方の工業都市。
化学・製薬会社のバイエルがあるところである。
工業都市ゆえ、歴史的建造物はほとんどなく、第2次世界大戦でひどく被災し、戦後ドイツはいち早くこの町の再建をした。
この町を何より旅行者にとって有名にしているのは、世界最古のモノレールである。
日本ばかりか世界中に鉄道マニアは多いが、ヴッパータールの懸垂式モノレールを体験する人は数多い。
デュッセルドルフやケルンに滞在していて、わずか30分のヴッパータールを日帰りするのがおすすめだ。
ヴッパータールへのアクセス
デュッセルドルフ駅 Dusseldorf Hbf から普通列車で30分 15~20分間隔
ケルンr中央駅 Koeln Hbf から普通列車で30分~50分 ほぼ20分間隔
空中鉄道の西の起点があるヴッパータール・フォーヴィンケルWuppertal Vohwinkel駅で下車するのがおすすめだ。
モノレールへの乗車は自動の券売機で乗車券を購入しなければならないが、一日券Tages Ticketを購入すると便利だ。
車内には、有効な切符を持たずに乗車した場合には60ユーロの割増運賃を請求すると書かれたものがある。各国語で記されている中で日本語もあるというのは、無賃乗車する日本人がいるということか。
ヴッパータール空中鉄道 Wuppertaler Schwebebahn
1898年に着工、1901年に開通した。
営業距離 13.3km 全線複線
駅の数 13駅
懸垂式のモノレールで、ランゲン式Langenという方式。
うち約10kmはヴッパー川の上約12mの高さに架けられている。
残りの区間約3.3kmは道路上約8mの高さに架けられている。全線の所要時間は約30分。
西の終点がヴッパータール・フォーヴィンケルWuppertal Vohwinkel駅
東の終点がヴッパータール・オーバーバルメンWuppertal Oberbarmen駅
終点駅でヘアピンカーブしてUターンする。そのため、運転席は一方にしかない。
車両のドアも進行方向右側にしかない。路面電車並みの大きさで、座席は進行方向左側に2隻並んでいて右側は通路になっている。
1編成3両固定型だが中間車は短くて、6席のロングシートとなっている。
ヴッパー川の上を走行するのでカーブが多い。1900年当時の工法で鋲打ちした鉄骨がむき出しで、いかにもドイツの工業都市らしい造りになっている。次々に新しい駅舎などが出来上がっているが、いかにもドイツらしいデザインだ。
街の中心地は中間地点のヴッパータール中央駅 Wuppertal Hauptbahnhofだ。