イダー・オバーシュタイン Idar-Oberstein

ラインラント・プファルツ州
人口 約28,000人

概要

フランスとの国境に近い、ドイツ中西部の山中の小さな町。
マインツから85km、ルクセンブルクから90kmの距離になる。
ライン川に注ぐナーエ川の源流あたりに位置する。
13以上の村落が何度かの町村合併を繰り返してできた町で、中心となっているのがイダーとオバーシュタインの2つの地区である。

イダー・オーバーシュタインは宝石・鉱物加工で有名な街。
水晶の産地として知られ、宝石研磨業が発展している。
現在、採りつくされてしまって採掘は行われていないが、培われてきた高度な研磨技術が高品質な宝石を生み出すため世界的に有名となっていて、世界中から宝石を持ち込むことで研磨産業が継続されている。

市街には業者相手の宝石店も多い。
数多くの研磨工房があり、この町には宝石デザイナーも多く住んでいる。
例年、欧州最大の宝石国際見本市が開かれている。

とはいえ、観光客も多く訪れるため、街角には観光客相手の宝石・貴石店が軒を連ねている。その数100軒以上という。週末ともなると賑わいもひときわで、日曜日も店がオープンしている。

アクセス

鉄道

ザールブリュッケンSaarbrucken行きのローカル線。
フランクフルト中央駅 Frankfurt Hbf.発で1時間40分 ほぼ2時間間隔
列車はマインツMainz経由なので、マインツからは所要時間65分、マインツからはほぼ1時間間隔となる。

市街地

イダー地区とオバーシュタイン地区があり、少し離れている。
観光客向きには、駅に近いオバーシュタイン地区がおすすめだ。ナーエ川に沿って開けている。
駅を降りると、メインストリートとなる石畳の道が走っている。
駅前の広場から緩やかに下ると、山の中腹に白い建物が見えてくる。これがこの町の最大の名所である岩窟教会Felsenkircheだ。切り立った岩山の崖に白い壁の礼拝堂がある。 この道の両側に宝石店が軒を連ねている。
それぞれの店が扱う宝石の種類が違うのでゆっくり見て歩くと楽しい。
カットした宝石の原石、指輪、ブローチなどの宝飾品の店から、ネックレスやペンダントなど普段使いのアクセサリーまで、メノウ、琥珀、水晶、ルビーなど気軽の買える程度の店も多い。アジアの宝石の店では「本物」と疑うことがあるが、ここではそんな心配はない。

見どころ

岩盤教会 Felsenkirche

崖に教会がはめこまれている。
駅からメインストリートを歩いて1kmあたりにマルクト広場Marktplatzに着く。町の中心で観光案内所もある。その山側の上り階段から上がっていく。ひたすら上っていく。
階段はかなり急できつい。
1980~1981年に造られたトンネルの中にも階段があり、それを進むと、入り口に着く。
岩盤教会は、1482~1484年、Wirich 4世によって建てられたもの。
祭壇側は、崖がむき出しなのがよくわかる。
パイプオルガンの脇から、教会を見下ろすことができる。
階段はさらに上へと続く。
階段を登りきると、展望台に出ることができる。
眼下にイダーオーバーシュタインの街が広がっている。

オーバーシュタイン城 Schloss Oberstein

岩盤教会の左斜め上のお城
階段をのブルノはかなりきつい。
教会の上には「ボッセルシュタイン城址 Burgruine Bosselstein」もある。
月曜は、城は休館

鉱石博物館 Deutsches Mineralienmuseum

街の中心となるマルクト広場Marktplatzの観光局近くにある。
鉱物好きには聖地ともいうべきところだ。
水車のあるちょっと時代がかった建物で、各国の珍しい鉱物が展示されている。

宝石博物館 Deutsches Edelsteinmuseum

個人の邸宅だった重厚感漂う建物にある。
世界中から集めた約1万点の宝石コレクションが展示されている。
ヨーロッパを中心に世界各国の宝石彫刻家の数多くの作品が展示されている。















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