ライヒェナウ島 Insel Reihenau
バーデン・ヴュルテンベルク州
人口:約3500人
概要
ボーデン湖の西端、コンスタンツから西に10km。
ボーデン湖のウンター湖 Unterseeの区域にある。
全長4.5km、全幅l.5kmのボーデン湖で最大の島。
見事なポプラの並水道が本土と島を結んでいる。
724年、宣教師パーミンがべネディクト派の修道院を建設したことに始まる。
この修道院が担った大きな宗教と文化上の役割の証が残されている。
l1,12世紀にはヨーロッパにおける修道院生活の最も重要な中心地で100人以上の修道士以上であった。
島に点在する多くの建築物の中で、今も残る3つの教会がライヒェナウ島の黄金期を今も伝えており、この3教会の存在で、島は2000年にユネスコ世界遺産となっている。
教会の壁に描かれた絵から、ライヒェナウが10 ・11世紀にヨーロッパの芸術の中心地であったことがわかる。
8世紀から11世紀までは神聖ローマ帝国直属の修道院であり、ヨーロッパの精神の中心地として発展してきた。
オーパーツェルOberzellにあるカロリンク王朝聖ゲオルク聖堂には、キリストの奇跡を描いた壁画(100O年頃)が保存されている。
ミッテルツェルMlttelzellには、8世紀から12世紀にかけて建てられた、ヴェストヴェルク(西正面)Westwerkをもつ旧修道院(ミュンスター)Munsterがある。
修道院学校では有名な教育者たちが授業を行い、立派な神学者、政治家、学者、詩人、音楽家を輩出している。修道院の図書館、ライヒエナウ絵画学校および金細工芸術が有名である。
現在では島の3分の2で草花と野菜が栽培されていて島民はこれで生計を立てている。
アクセス
バス
コンスタンツから#7372でライヒェナウ島やその周辺に直行できる。
バスはスイスの鉄道の駅から出ている。
シュヴアルツヴアルト鉄道でも停まるが、駅は島から少し離れている。
定期船
コンスタンツ~シヤフハウゼンSchaffhausen間とコンスタンツ~ラドルフツェルRadolfzell間のフェリーがライヒェナウ島を経由している。