ミッテンヴァルト Mittenwald

バイエルン州 人口:約7400人。


概要

フュッセン Gussenの南東45kmに位置している。
ドイツ最高峰の山ツークシュピッツェを抱く町ガルミッシュ・パルテンキルヒェンの東約20kmにある。
オーストリアのインスブルックから直線距離で北西20kmになる。
山々の美しい風光明媚な地方で、昔から多くの文豪や芸術家に愛されてきた美しい小さな町。
町の後ろには迫るようにカーヴェンデル山 Karwendel(2385m)がそびえ立つ。
ゲーテはミッテンヴァルトを「生きた絵本」と評している。

ミッテンヴァルトはアウクスブルクとヴェローナを結ぶ昔の通商路沿いの国境の町。
ハウプトシュトラーセ(中央通り)Hauptstrasseに並ぶ家々の壁に美しいフレスコ画が描かれている。
物語や歴史の一場面が描かれており、家の壁を見ながら散策するだけでも飽きることはないところだ。
また数多いハイキングコースの足場としても、人気の高い観光地としてにぎわっている。

ミッテンヴァルトをもう一つ有名にしているのは「ヴァイオリン」。
この町を歩いているとあちこちでヴァイオリンモチーフにした看板や標札が目に付く。

イタリアに住み、巨匠ストラディヴァリウスのもとでヴァイオリン製作を習得したミッテンヴァルト出身のマティアス・クロッツMatthias Klotzが、1684年、故郷にヴァイオリン製作技術を導入し、ヴァイオリンの町としての地位を根付かせたのである。
教会の足下に、マティアス・クロッツの記念碑がある。
周辺の山々にはヴァイオリンづくりの材料となる森がある。
カエデとトウヒの木がたくさんある。樹齢50年以上の木を使う。
標高900~1500mの気候の厳しい高地で育つ木が特に優れている。
今日でも十数人のヴァイオリン製作者が町におり、またヴァイオリン製作学校やヴァイオリン製作・郷土博物館 Geigenbau-und-Heimatmuseumが、この町の伝統を守っている。
博物館には世界的にも貴重なコレクションが展示されている。
バイオリン作りのデモンストレーションも見られる。

駅の反対側にロープウェイがあり、カーヴェンデル山(標高2385m)の頂上近くまで登ることができる。

小さな町のはずれまで歩いて行くと「ロイタッシュクラム」Leutascher Geisterklammと呼ばれる渓谷がある。ドイツとオーストリアにまたがる渓谷となる。
森の中の道はよく整備され、渓谷の崖に貼り付く遊歩道はメッシュ状の鋼鉄製で、足元には遥か下の崖が見える。
駅前から渓谷までのバスもあり、疲れたら復路はバスで街まで戻ることもできる。

この小さな町に地ビール醸造所がある。アルプスの美しい雪解け水と空気が作った美味しい地ビールはハイキングから戻った後には喉にしみてくる。

ミッテンヴァルトへのアクセス

ミュンヘン中央駅 Munchen HbfからミッテンヴァルトMittenwaldまで直通の快速列車RBで1時間50分。ほぼ1時間間隔

オーストリアのインスブルックInnsbruck Hbfから普通列車で1時間、ほぼ1時間間隔。















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