ウーゼドム島 Usedom
メクレンブルク・フォアポンメルン州
人口は76,500人
そのうち
ドイツ領が31,500人
ポーランド領が45,000人
概要
バルト海のドイツとポーランドの国境にまたがる細長い島。
ドイツ領だったが、第2次世界大戦の終結の際、1945年のポツダム会議で島の東側がポーランドに割譲された。その後東ドイツ時代以降はそんなに整備されることもなかったが、統一されてからベルリンが首都になって人口も増加しウーゼドムが週末の保養地として脚光を浴びることとなり、空港や道路も整備され、大規模な再開発が行われ、大リゾート地となっている。
この島には古くからの海浜リゾート地となっているアールベックAhlbeckとヘリングスドルフHeringsdorf とバンズィンBansinの「三つの皇帝海水浴場」がある。
三つの町はヨーロッパで最も長い8.5kmの海岸遊歩道でつなかっている。現在はサイクリング路もできている。
19世紀後半に流行った保養地様式ホテルやペンションは入念に修復され、街並みの景観もそれぞれ特色ある3つの保養地となっている。それぞれの海岸に歴史的な長い「ピア(桟橋)」があるのが特徴だ。
ヘリングスドルフのピアは海の中に508mも突き出でていて、ロマンチックな夕暮れ時の恰好の散歩道として人気がある。すぐそばにはドイツ最古の桟橋もある。
島のもっとも狭い地域に並ぶツェムピン、ロッディン、ユッケソンツの町村は琥珀の海水浴場として有名である。
ここでは「海の黄金」と呼ばれる琥珀が採れる。島の北には、博物館で有名なペーネミュンデPeenemundeのほかに、カールスハーゲンKarlshagenとトラッセンハイデTrassenheideとツィノヴィッツZinnowitzといったバルト海海水浴場が連なっている。
ヨーロッパ最大の蝶の飼育場や海底ゴンドラ、逆立ちする家など面白い見どころがある。
ウーゼドム島の自慢は全長42kmにおよぶ砂浜である。
細長い入り江のペーネシュトロ-ムPeenestromが島と陸を隔てている。
西側の海岸にはウーゼドムが13世紀末に相続したかつての公爵の居城地ヴォルガストWolgastの町がある。ゴシック様式の聖ベトリ教会堂は当時建てられたもの。
新しい建造物ではペーネシュトロームに架かるドイツ最大の跳ね橋が見どころとなっている。
アクセス
空路
ウーゼドム島には、ヘーリングスドルフ空港 Heringsdorf Airport(HDF)がある。ドイツ領の東寄りに位置する。
定期便はなく、いずれも夏季シーズンのみの運行となっている。
例年、
ルフトハンザLHがフランクフルト(FRA)便
LCCがデュッセルドルフ、ステッュガルト
などを運航している。
鉄道
ベルリン中央駅 Berlin Hbfから) ストラルズンドStralsund行きで約2時間半
チュッソーZussow 乗り継ぎ(ウーゼドム鉄道に乗り継ぎ)
約40分
ツィノヴィッツZinnowitz
約15分
ペーネミュンデPeenemunde
所要時間は接続時間にもよるが、ほぼ4時間
ほぼ2時間間隔
島へのウーゼドム海浜鉄道 Usedomer Baderbahn(UBB)はペーネミュンデPeenemundeから約1時間でシフィノウイシチェSwinoujscie Centrum駅(ポーランド領)まで運行されている。