グライフスヴァルト Greifswald

メクレンブルク・フォアポンメルン州
人口:約5万4千人

概要

バルト海沿岸、リック川河口に位置する小さな港町。かつてはハンザ都市として繁栄した。
1250年に都市特権を経て、1278年にハンザ同盟に加盟している。
17世紀、三十年戦争の結果スウェーデンに割譲されたが、19世紀初頭にプロイセンの支配下に入った。
第二次世界大戦後、東ドイツ政府のもとで原子力発電所を建設、しかし、東西ドイツ統一にともない、発電所は閉鎖された。

町はずれのヴィークの港近くにはヴィーカー橋がある。1887年に架けられた木製の跳ね橋は、この種の橋としてはヨーロッパで最古のもので、今も機能している。船が来ると手動で操作して跳ね橋を開ける。ヴィーカー橋は技術文化財保護に指定されている。

ドイツの初期ロマン主義の代表的な画家であるカスパー・ダーヴィト・フリードリヒCaspar David Friedrichの出身地である。
彼の生家があったところには、資料館がある。

近郊にエルデナという地域があり、そこに「エルデナ修道院廃墟」がある。
エルデナ修道院は 12 世紀頃に建てられたもので、この辺りの中心的な存在であった。しかし宗教改革の波にのまれ修道院は破壊され、スウェーデンによる統治を受けていた時代は採石場がわりにされ、むき出しの煉瓦の廃墟が残されている。
画家フリードリヒはこのようなエルデナ修道院をモデルに描かれたを作品に残している。「樫の森の修道院」と「エルデナ修道院跡」の2作品がある。v フリードリッヒはエルデナ僧院の印象を絵に残したために、この修道院は文化史上有名になった。
フリードリッヒの作品のなかでは「クライフスヴァルトの牧場」と「リューゲン島の白亜の断崖」がよく知られている。
現在の修道院は緑地公園のようになっており、赤レンガの廃墟がそのまま残されている。

クライフスヴァルトへのアクセス

ベルリン中央駅 Berlin Hbf から直通普通列車REで約3時間。















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