現地情報

トラブル

スリ・ひったくり・置き引き

他国に比べて特に多いわけではないが、観光客で混雑しているところや市街地でも人ごみの多いところは注意を要する。
特に日本人の被害は置き引きに多い。撮影や買い物で両手がふさがり、足元や近くのテーブルなどにおいてしまう荷物に注意力がいかない場合が多いからだ。

客引き

親切そうに話しかけてきて、片言の日本語や英語を使って親近感を持たせ、悪い人ではないと印象付けておいて、法外な料金を請求される店に引き込んでしまうケースだ。昔はイタリアでの得意芸だったが、エジプトではいまだになくならない。
タクシーなどの客引きも警戒が必要だ。なかなかつかまらない時に近寄って助けてくれようとする。
要らない、No、ダメは人差し指を立てて「ラ」と言おう。

ニセ

Official(オフィシャル)の文字にご注意。
偽の身分証明書を見せて、安心感を持たせようとする。法外な土産屋の連れて行かれることもある。
政府機関が認めたツアーだからと信用させて、高額なツアーを売りつけるもの。
こういう手口はエジプトに限らず、ほかの国の観光地でも同様にある。個人客が狙われる。

ラクダから降りられない

ひとりでラクダに乗るとき、料金交渉をして納得して乗っても、降りるとき、約束以上の料金を請求してくることがある。はじめに確認した金額で言い張ることだ。
チップ程度のアップだったらあまり長い間揉めていないで思し召しとして引き下がった方がいい。
また、ラクダから自力で降りられないことをいいことに法外な料金を要求する場合もある。


物価の目安

ほとんどの店でエジプトポンドとUSドルが使える。

大きい店だとカードも使える。
物価は、現地の食べ物は総じて安いが、お土産品は外国人価格で、市場でも結構ふっかけてくる。半値ぐらいを目標に交渉する。
「いくらか安くならないの?」なんて聞き方はダメ。「いくらなら買う」と値段を断定して主張する。初めは「No」というだろう。去るふりをすれば、追いかけてきたらまだ脈があるということ、追いかけてこなければ初めから売り気はないと見た方がいい。
品定めしている段階で、売る方は、「こいつはもしいんだな」と見定める。だから、初めから、ほしくはないけど、一応見てみるかといった態度でいなければいけない。

エジプトの店が全て値切れる訳ではない。外国人観光客相手の高級土産店では、定価売りが基本のところもある。
レストランやカフェなどでは定価のところが多い。


マナー・常識・慣習

写真撮影

エジプトでは空港、バスターミナル、橋、軍事施設などの公共施設は撮影禁止。アスワン・ハイタムではビデオは禁止されている。
屋外の遺跡内では撮影できるが、屋内の博物館や墓室内は撮影が禁止されている。
許可されている場合には、持込み料金がかかることがある。ビデオカメラは高い。
その場合でも、遺跡の保護のためにストロボに使用は禁止。
また、地方では写真を撮られることを嫌う女性もいるので、むやみに女性にカメラを向けるのは慎みべきだ。

服装

イスラムの寺院、コプト教の教会などの宗教施設では袖のないシャツ、ショートパンツなど肌の露出の多い服装での入場は禁止される。

レストランによっては酒のサービスのないところもある
ムスリムは酒類を飲まない。


ビジネスアワー

エジプトには夏時間、冬時間とラマダン時間がある。
休日 金曜日と土曜日

イスラム教徒にとっては「ラマダン」が毎年ある。
約1ヶ月間で毎年異なる、決まった時期ではないので、旅行する時期を決めるとき留意するといい。
旅行者への影響は、それほど大きくはない。
博物館の開館時間などが若干繰り上がる

官公庁

金曜定休。9:00~14:00。

銀行

金・土曜定休。
エジプト系銀行は8:00~14:00、土曜10:00~12:00。
外資系銀行は、平日8:00~14:00、日曜10:00~12:00。

商店

店によっても異なる。定休日は金曜。
(夏期)9:00~13:00と17:00~20:00、
(冬期)10:00~18:00。
大都市では昼休みを取らない店も多い。

レストラン

ファストフードなどは9:00~翌1:00。ラマダン中は日没~深夜。
観光客の行くようなレストランは12:00~24:00ぐらいまで。ラマダン中も関係なく営業するところが多い。


チップとバクシーシ

エジプトというと、バクシーシがひつこいと言われる。
チップ=バクシーシと考えると間違ってしまう。
バクシーシはイスラム圏の「喜捨」つまり、「富める者が貧しい人に分け与える」のが当然である、という考えから生まれた習慣である。いわゆる、乞食と同じである。
もらったバクシーシが少ないと、自分が馬鹿にされたと考え、怒ることもあ津一方、気前よく支払ってしまうと、いいカモをにされてしまい、しつこくついてきたり、仲間を呼んできたりする。旅行者が不快な思いをすること限りない。
バクシーシには一切応じないのが一般的である。

チップは何かのサービスを受けた時に、その対価として心付けとして手渡すもの。

エジプトにはタクシーやレストランなどにはチップの習慣はないことになっているが、支払いの際に端数はいただいてしまうのが当たり前になっている。
それだけでなく、釣銭を渡そうとしないことが多いので、タクシー利用の時や食事・バーへ行く際は、細かい紙幣は絶えず用意しておくべきだ。
ホテルの枕銭やポーターはUS1ドル。US1ドル紙幣は常時持っている方がいい。
タクシーを呼んでもらう時も同じほど。


トイレ事情

ムスリムの国ではどの国でもトイレで紙を殆ど使わない。
大便をするときには、備え付けのホースと金だらいがある。これを使って、左手で直接洗う。
だから、外国人が真美をたくさん使って流そうとすると、詰まってしまう。
ふき取ったら、汚れた紙を隅にあるポットに捨てる。
外国人が多いところには、トイレの入口に管理人がいてトイレットペーパーを渡してくれることがある。用を足した時にチップが必要になる。50PT.~1L.E.程度。
トイレットペーパーのサービスを受けなければ支払う必要はない。
手を洗うために蛇口をひねったりするとチップを要求される。  

飲み水

現地の水道水は、現地のガイドなどは飲めるというが、日本人はお腹を壊す場合が多い。生野菜、氷なども注意しなければならない。
空気が乾燥していていて、遺跡巡りをしているととてものどが渇く。
ペットボトルほどの水筒を持参するといい。ホテル内のレストランなどで、熱湯をもらっておく。お茶のティーバックなどを入れておくと飲みやすい。
日本出発の際に、空港でセキュリティチェックを受けた後の売店があれば、そこでペットボトルの水やお茶を購入すれば持ち込めるが、乗継便では、乗継空港でのセキュリティチェックで没収されてしまう。そんな時でも、日本で販売されているペットボトル容器は熱湯に耐えられるので、現地でも利用できる。現地で売られているペットボトルは熱湯に耐えられない。
ミネラルウオーターは観光地でも売っているが、500mlで75pt.、1.5Lで1.5£Eが相場。
売っているとことによって、大幅に変わる。
ミネラルウォーターが体に合わず下痢になることもある。


税金

高級ホテルでは地方税とサービス料として17.5~22%が別料金というところもある。


喫煙・禁煙

エジプトは喫煙者天国と称される国で、煙場所が少ない。
医療費の負担削減を狙い喫煙者を減らそうと、たばこ価格の大幅アップをし、公共の場所での禁煙推進にも力を入れ始めてはいる。
旅行者は、公共の施設での喫煙が止めておいた方がいい。


度量衡

尺度はメートル法が用いられている。
アラビア語は普通右から左に読むが、数字は左から右に読む。



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