イギリスのショッピング・特産品
イギリスでのショッピング
ダンヒル、バーバリー、アクアスクータム等々、国際的に名の知れた英国ブランドは少なくない。
しかし、そういったファッションブランドだけではなく、いかにもイギリスらしい、地味でも実用面に優れた製品を提供するメーカーが多くある。
産業革命以後、欧州で最も繁栄を誇ったイギリスには、富裕層も多く、いろいろな高級品や老舗が誕生して、今にその伝統を伝えている。そういう古き良き時代があってアンティークショップやオークションも盛んな土地柄となったのである。
イギリスらしい老舗のブランド
昔から伝統を守り、古き良き時代の職人技が光る老舗の逸品を扱う店が少なくない。
特に英国紳士御用達アイテムが多い。
代表的なものとしては、文房具、服飾(背広、コート、帽子、靴)、小道具(喫煙具、釣具、ステッキ、洋傘、カバン、財布)などがある。
最近日本人にもこういったモノに凝るコレクターも多く、とりわけ年配者は、旅行中に逸品の購入を楽しみにしている人もいる。
陶磁器
イギリスを代表する高級陶磁器ブランド、ウェッジウッドWedgwood。ロイヤルドルトン(Royal Doulton)。
イギリス各地のデパートや陶磁器専門店で購入できるが、両社が本拠地を構える陶磁器の街、ストークオントレント Stoke-On-Trent では、見学用施設のビジターセンターで、職人技の作業を見学できる。アウトレット商品も販売している。
英国王室御用達
英国王室御用達=ロイヤルワラントとは、エリザベス女王、エディンバラ公、チャールズ皇太子、故エリザベス皇太后の4人に定期的に物品やサービスを収める企業や個人に与えられるステータスで、商品や店頭に王室の紋章(ロイヤルアームス)と「「バイアポイント(御用達)」」の文字を表示することを許される。現在およそ800種類が指定されているが、物品の販売店だけでなく、レストランやパブにもロイヤルワラントがある。また、永久に認められるわけではなく、5年ごとに審査が行われ、認証を取り消される場合もある。
英国王室御用達の一例
A.Fulton Company Ltd.(傘)、
Alfred Dunhill(喫煙具)、
Bass(ビール)、
Castrol(エンジンオイル)、
The Famous Grouse(スコッチウイスキー)、
Fortnum & Mason(紅茶)、
Harrods(デパート)、
Hardy's(釣竿)、
H.R.Higgins H.R.(コーヒー)、
Judge's Choice(ペットフード)、
Launer(バッグ)、
Paxton & Whitfield(チーズ)、
Prestat(チョコレート)、.
G.Hardie & Co.(バグパイプ)、
Rigby & Peller(ランジェリーショップ)、
Schweppes(飲料)、
Selfridges(デパート)、
Smython(文房具)、
Stanley Gibbons Ltd.(古切手)、
Twinings(紅茶)
スコッチウィスキー
イギリス土産の定番だったが、ウイスキーの愛好者が少なくなった昨今はあまり人気がない。
日本でも結構スコッチウイスキーが安く購入できるようにもなっている。
地方を旅行する場合には、醸造所見学などもできるが、そんなところでのシングルモルトには市場に出回らない珍しいブランドもある。
空港の免税店にはメジャーな銘柄がそろっているが、とくにレアモノ、新製品はないことが多い。市内の大手デパートや専門店で探した方がいい。
イングリッシュワイン
イギリスでワインなんて考えられないかもしれないが、知る人ぞ知るスパークリングワインがある。
イングランド南部にいくつかのワイナリーがある。ワインにうるさい人へのお土産にはいいかもしれない。日本ではほとんどお目にかかれない。
代表的な銘柄は
チャペルダウン Chapel Down
デンビーズ Denbies
ナイティンバー Nyetimber
リッジヴュー Ridgeview
デパート、専門店、スーパーマーケットで購入できる。
紅茶
イギリスと言えば紅茶がお土産の定番だが、東京や大阪などでは一流銘柄のフォートナムメイソンなどは、今はほとんど日本で買うことができる。
むしろ、地元の人たちが日常的に飲んでいる、スーパーマーケットで買えるブランドの方が旅の思い出としてはいいだろう。果物や花などを合わせたフレーバーディーや、ハーブティーなどもいい。
高級ホテルなどの名前の付いたものなどが珍しい。多くはそのホテルの売店に行かないと買えない。
サッカーグッズ
サッカー少年などへの土産にはイギリスのサッカーチームのマークのプリントされたものがいい。
アンティークマーケット
イギリスでは家や物を長年に渡って大切に使う。家具を買い替える場合でも、質のいい中古品を購入することが多い。ロンドンには毎週決められた曜日に開かれるアンティークマーケットがいくつもある。また、競馬場など広いスペースを使って、定期的に大規模なフェアが開かれる。日本人でもそういったアンティークを趣味とする人が多くいて、バイヤーだけではく、個人的にイギリスまで購入しに来る人もいる。
ロンドン市内の主なアンティークマーケット
ポートベローマーケット
毎週土曜日07:00-17:30頃。地下鉄Notting Hill GateまたはLadbroke Grove駅下車。ロンドン最大のアンティークマーケット。年代物の家具、銀食器の他、インディーズデザイナーの店が多く出ているので、衣類や小物を見るのも楽しい。
カムデンパッセージアンティークマーケット
毎週水曜日10:00-14:00頃。土曜日10:00-17:00頃。地下鉄Angel駅下車。銀食器、陶器、宝飾品、小物など。レンガ作りの室内マーケットである。
ステーブルスマーケット
毎週土日曜日。地下鉄Chalk Farml駅下車。カムデンロックマーケットの中にある室内マーケット。家具屋雑貨など。
バーモンジーアンティークマーケット
毎週金曜日05:00-12:00頃。地下鉄London BridgeまたはBorough駅。
日本人バイヤーも多いマーケット。銀食器や宝飾品など。朝早いことで知られ、懐中電灯は必携。
ロンドン以外でも、コッツウォルズのチッピングカムデン、ブロードウェイ、ストウオンザウォルド、バートンオンザウォーターなどにもアンティークショップがあり、旅行者に人気である。
マーケットで買い物をするならば、できるだけ朝早くに出かけること。バーモンジーなどは、実際には4時台から店が開き始め、10時過ぎには半分くらいがもう撤収してしまう。
イギリス最大のアンティークフェアであるニューアークアンティークフェアには、約4千軒が出店する。こういったフェアは入場料を取ることが多い。初日はバイヤーを対象として入場料もかなり高く設定されている場合があるが、料金を払えば一般人でも入れる。