イギリスの出入国
ビザ
6ヶ月以内不要
旅券有効残存期間:滞在日数以上
入国カード
機内で配布されるLanding Cardの記入が必要
未記入の場合には、せっかく列に並んでいても、列の後ろの記入台まで戻って記入を義務付けられる。
審査官が親切に記入などしてくれない。
イエローカード
伝染病などの汚染地域から出なければ不要
入 国
イギリスはEUから脱退したため、EU加盟国以外の国籍の旅行者Dピ用の扱いを受けることとなる。その旅行者がEU内を経由してきてもすべて一律に外国人として入国手続を行う。
日本人旅行者は、日本から直行便や乗り継ぎ便でイギリスに入国するときも、ヨーロッパのほかのEU諸国を旅行した後に入国するときでも、全く同じような入国審査を受けなくてはならない。
入国審査
入国審査は厳しいルールで行われている。
入国審査場は、
英国内旅券を持っている人 UK Passport
それ以外の人 All Others
に分けられている。
All Othersの方の人たちはすべて入国カードが必要となる。
審査には列を作って案内に従って一人ずつ審査官のブースに進む。
ロンドンでは同じ時間にアフリカや南アジア諸国からにフライトが到着すると、審査に非常に時間がかかることがある。
どんなツアーのグループでも一人ずつ審査を受けなくてはならないが、夫婦、家族は一緒に審査を受けられる。
そして、必ず、英国に何日滞在するか、滞在目的は何か(観光、ビジネス)を英語で問われる。
英語がわからない場合は、航空券を見せる必要がある。
団体だけ一つのブースに特定することが出来ず、係官により順次にブースに振り分けられてしまう。 添乗員は団体の始めに並んであちこちブースを回って、滞在日数、目的を言ってまわる必要がある。
個人の旅行者には、復路航空券(eチケットの時には予約確認書)の提示をもとめられることもある。
税関検査
ターンテーブルから荷物をピックアップして通関通路を進む。
ツアーの場合には、出口で送迎係が待機している。
英国の場合送迎係は税関検査場内には立ち入れない。
両替所は入国審査前、審査後、税関検査場内、検査後の出迎ロビー内など随所にあるが、入国審査は、他の国の旅行者で込むので、速やかに列に並び、審査が一人ずつ終わった直後の両替所がいちばん効率がいい。
到着ロビー内は、スリ・置き引きからも狙われやすい。
空港での通関通路
イギリス国内の空港および港の出口では税関ない通路が3色に色分けされている。
赤い通路(Red Channel)
申告する品がある場合
商用品を持ちこむ場合
持ち込み制限以上のタバコを持ち込もうとしている場合
申告漏れが心配な場合
緑の通路(Green Channel)
税関での許可範囲をこえる品物がない場合
禁止や制限のある品物は持っていない場合
持ち込み制限
現地通貨,外貨,TC等の合計がEUR10,000相当以上は申告要
タバコ類
紙巻タバコ200本、細葉巻100本、葉巻50本、または250グラムまでの刻みタバコ
どれか1種類。
17歳未満は持ち込み不可。課税されても持ち込めない。
酒類
無発泡性テーブルワイン2リットル
アルコール度22%以上の酒類2リットル、またはアルコール度22%以下の酒2リットル(強化ワイン、ポルト酒、シェリー酒、スパークリングワイン、その他)。
17歳未満は持ち込み不可。課税されても持ち込めない。
香水60cc
オードトワレ:250cc
その他
一人につき145ポンド相当のギフト、またはお土産など
145ポンド相当以上の物を持ち込む場合はその差額に対してではなく、価格全体に対して課税される。
その他の注意事項
同伴の旅行者の免税枠を自分の免税枠と合わせて使うことはできない。
免税品を持ち込んでの売買は禁止されている。
課税対象になるものは、1人につき1つの物品価格に対して課税される。
禁止品目
無認可のドラッグ、たとえばヘロイン、モルヒネ、コカイン、覚せい剤、バルビツール酸系催眠薬、LSDや大麻など。大麻は英国においてClass Cのドラッグとされているが、英国への持込みはいまだ違法であり、見つかった場合は押収、および起訴される場合がある。
攻撃目的の武器
刀剣、ナイフ類(フリックナイフ、バタフライナイフ、短刀、ベルトバックルナイフ)、デススター、仕込み杖、ナックルダスター、ブローパイプ、バネ仕掛けの棍棒、一部の武術用具。
幼児ポルノの書籍、雑誌、映画、ビデオ、レーザーディスク、ソフトウェアなど。
ポルノ製品。ただし、英国で合法的に入手できるものは除く。
英国外で購入し、英国に持ち込まれる偽造品、海賊版の特許侵害物品(腕時計、掛時計、CD、オリジナルを真似た商標を付けた品物など)。
持ち込み制限のある物品
銃器、爆発物、弾薬、スタンガンなどの電気機器およびガス弾.
生きている動物類の持ち込みは政府認可のライセンス(British health import licence)を持っていることを条件とし、その上で検疫をうけなければならない。
しかし犬やネコで一定の条件(Pet Passport Schemeに準ずる)を満たすペットは検疫なしに輸入することが出来る。
生きている鳥類(ペットを含む)は通常、ライセンス(British health import licence)を取得しなければならない。
絶滅の危機に瀕している動植物・鳥類は、その生死に関わらず規制の対象となる。
それらの動物からとった毛皮、象牙、皮革製品なども認められていない。
特定の樹木、低木、いも類、一部の果実、球根、種を含む植物、およびそれらの加工品の持込みにも制限がある。
ラジオ発信機は英国での使用は認められていない。
英国以外から直接英国に入る場合
個人用であること、また個人用で英国に持ち込んだことを税関職員が納得したことを条件に好きなだけアルコールやタバコ類を持ち込むことができる。
個人用とは
自分で消費したり、贈り物にしたりする品物をいう。
再販用あるいは支払い(現物払いでも)を受けるために品物を持ち込んだ場合は商用とみなされる。
酒類やタバコ類
アルコールまたはタバコ類が持ち込まれ、商用ではないかと税関が疑うに足る理由がある場合、税関職員が質問をし、以下のような確認をする場合がある。
持ち込まれた品物の種類と数量 持ち込んだ理由 品物の支払方法 持ち込んだ品物は広げられていたか隠されていたか 旅行頻度 普段どのぐらい喫煙または飲酒するか その他の関連する状況事情
アルコールまたはタバコ類 ? 認められる数量
以下を越える数量を持ち込む場合は特に質問を受ける可能性がある。
こういう疑惑をもたれないために、イベントや、現地スタッフ向けなどのために多量の日本酒などを個人で持ち込もうとしないで、分担して通関するといい。
持込制限
紙巻きタバコ3200本、(小型)葉巻タバコ400本、葉巻200本、喫煙用刻みタバコ3kg
ビール110 リットルワイン90 リットル強化ワイン(ポートやシェリーなど)20リットル蒸留酒10リットル
密輸に対する罰金
制限を超過して持ち込もうとする場合には、密輸と判断され、犯罪とみなされる。
税関職員は状況に関わる要因や当人からの説明が十分に考慮され、商用と判断されれば、その品物とその輸送に使われたカバンなどはすべて押収され、返却されない。
アルコールまたはタバコ類の密輸または販売でつかまった場合、重大犯罪については最高7年の禁固刑に処せられる場合がある。