イタリアのアクセス・国内交通機関
日本からの直行便
アリタリア航空のみ就航している。
日本航空、全日空とも直行便はない。
アリタリア航空はミラノ直行便と、ローマ直行便がある。
東京(成田 NRT)発;
--アリタリア航空(AZ);
ミラノ(MXP)行き
AZ-787. 12:20Lv./17:50Ar.(月・火・木・土)
ローマ(FCO)行き
AZ-783. 09:35Lv./15:20Ar.(火・水・金・日)
AZ-785 .13:15Lv./19:00Ar.(月・水・木・金・ド・日)
(到着時刻はサマータイム時間)
--アエロフロート・ロシア航空(SU)
ローマ(FCO)行き
木曜. SU584.12:00Lv./20:50Ar.(モスクワSVO乗継)
大阪(関空KIX)発
アリタリア航空(AZ);
ローマ(FCO)行き
AZ-793. 13:05Lv./19:00Ar.(月・火・木・金・日)(日曜冬期運休
(いずれも到着時刻はサマータイム時間)
季節により発着曜日や時刻にたびたび変更があるので、航空会社のホームページのフライトスケジュール参照。
アリタリア航空Alitalia
(日本支社)
(本社)
アエロフロート・ロシア航空(日本支社)
乗継便;
ミラノやローマへ滞在しない場合はヨーロッパのほかの都市から直接イタリア国内の都市へ行くことができるが、便数が少ない。同日乗継ができないことが多い。
格安航空会社便もあるが、乗り継ぎのターミナルが同じでない場合があるので注意を要する。また荷物も最終目的地までスルーで送れない場合があり、その場合は乗継空港で税関検査を受けて改めて格安航空会社カウンターに荷物を持って移動しなければならない。
ヨーロッパ経由便
同日乗継できる経由地
ロンドン、パリ、アムステルダム、フランクフルト、チューリッヒ、ヘルシンキ、
帰路の乗り継ぎはイタリアを午前中に出発となる。
アジア経由
ヨーロッパ経由便より割安のため、人気がある。
地方都市からアジアへの直行便を利用すると成田や関空経由より便利な場合がある。
アジアのいずれかの都市で乗り継ぐ。
いずれも日本を早朝便で出発する。
地方都市から最も便利なのはソウルICN経由の大韓航空KEだ。
ソウルICN経由(大韓航空KE)以外はアジアの経由便は現地の翌朝到着となる。
帰路はソウル経由以外はアジアの乗り継ぎ地で1泊または、長時間空港で待機しなければならない。
ソウル経由の場合にはソウル・日本間が同日乗継できない場合もある。成田など可能な都市でも成田到着が遅くなり、鉄道やバスなど公共交通機関がなくなってしまうため、空港周辺で宿泊を余儀なくされる場合もある。
いずれの経由が得策かを十分検討して選択する必要がある。
ソウル経由便
大韓航空KEソウルICN発
ソウル→ミラノ→ローマ→ソウルの飛行ルートになっている
ローマ(FCO)行き
KE-927 13:35Lv./21:02Ar.(日、水、金)(ミラノ経由)
ミラノ(MXP)行き
KE-927 13:35Lv./18:20Ar.(日、水、金)
ソウル行き
ミラノ発
KE-927/928 19:50Lv./16:40+1Ar.(日、水、金)(ローマ経由)
ローマ発
KE-928 22:45Lv./16:40+1Ar.(日、水、金)
日本への接続は
秋田、青森、静岡、福岡、大阪、小松、鹿児島、名古屋、長崎、新潟、大分、岡山、東京の各空港。
イタリアの主要空港
ローマ
フイミチーノ Fiumicino Airport(FCO)(別称レオナルドダビンチ国際空港Rome Leonardo da Vinci International
Airport)
定期便はすべてこの空港の発着となっている。
チャンピーノ Ciampino Airport(CIA);
チャーター便と一部の格安航空会社便が発着している。
ミラノ;
マルペンサ Milan Malpensa International Airport(MXP);
おもに国際線と欧州内路線が主流
リナーテ Milan Linate International Airport(LIN);
欧州内路線と格安航空会社便
ミラノ・ベルガモ 空港
欧州内の格安航空会社便
(日本からのツアーでよく使われる空港)
ヴェネチア
ヴェネチア国際空港Venezia Tessera Airport(VCE)(通称マルコポーロ国際空港Malco Polo International
Airport)
国内線や欧州内からの直行便が多い。
日本からの定期便発着はないが、シーズンによりチャーター便が運航されている。
フィレンッェ
フィレンツェ・ペレトラ空港 Florence Peretola Airport(FLR)(別名アメリゴ ベスプッチ空港 Aeroporto di Americo Vespucci)
中規模空港で短距離区間の路線。
ナポリ
ナポリ・カポディキーノ国際空港 Naples Capodichino International Airport(NAP)
欧州内路線と格安航空会社便
パレルモ(シチリア)
パレルモ国際空港Palermo International Airport (PMO)(別名:プンタ・アレシ空港 Palermo-Punta Raisi Airport,、
(通称:ファルコーネ=ボルセリーノ空港 Falcone-Borsellino Airport)
(イタリア国内の空港一覧)
国内の交通事情
イタリア国内の航空網
国内定期便の航空会社
国内には数多くの空港があり、その多くが滑走路の短い中規模空港で、プロペラ機など小型機材を使って運行している航空会社がある。多くが軍民共同使用となっている。
中小都市間を結ぶ便があるのも、中小の航空会社便の役割となっている。
山岳地帯をまたぐような区間には鉄道の連絡が不便なので航空機の利用は効果ある。
季節によりフライトスケジュールも度々変更されるので、あらかじめ旅程を立ててこういうフライトを組み込むのはリスクがある。
格安航空会社
欧州内にはかなりの数の格安航空会社があり、イタリア各地へも直接就航している。
標準的なものから比べると非常に安いが、欠点もある。留意の上予約しなくてはならない。
各社とも航空機の保有数が少ないので、小都市へも就航しているが便数が少ない。
発着空港が別になっており、市内からかなりはなれた都市にある場合がある。
同じ空港内でもターミナルが待った区別のところにあり、メインターミナルからの輸送手段がタクシー以外はない場合もある。
価格変動が非常に激しい
ヨーロッパ各都市とイタリア各地を結ぶ航空会社
イタリアの鉄道
イタリアの主要列車は、トレニタリアTRENITALIA(イタリア鉄道)が運営し、イタリア全土を網羅しており、主要都市へは高速列車が運行されているため便利だ。日本と同じように特急料金や座席指定料金が追加されるのでバスより割高感がある。
http://www.trenitalia.com/ (英語もある)
イタリアでは鉄道、バスなど交通機関内は全面禁煙。他国をまたぐ国際列車も、イタリア国内に入ればたとえ喫煙車両でも全面禁煙となる。
IC、ESなどの特急列車は、一般料金に加えて特急料金 Supplemento Rapidoが必要。全席指定。
ESや国際列車は予約が必要。
座席は1等車 <Prima classe>と、2等車 <Seconda classe>の2種類。
乗る前に必ず駅の黄色い機械でスタンプを押すこと。
列車の種類
(特急・急行)
--ES;エウロスター Eurostar
特急。イタリアの主要都市間を結ぶ。全席指定。
料金にはすでに指定席予約料金が含まれている。
予約は2ヶ月前からで、当日は列車が始発駅を出てから3時間後まで可能。
--EScity; エウロスター・シティーEurostar City
車内をより快適にしたエウロスターの新型車両
--AV; エウロスター・イタリア・アルタ・ヴェロチタ Eurostar Italia Alta Velocita
時速300kmの走行が可能な新型車両'。
--T-Bizティー・ビズ
ローマ-ミラノ間を4時間5分で結ぶ、エウロスターの新タイプ。
途中の停車駅はボローニャ中央駅のみ。ローマ発、ミラノ発それぞれ一日2本(土日は除く)。
料金は通常のESよりも割り増しとなる。
--EC; ユーロシティEuro City (国際列車)
隣接する国を結んでいる国際特急列車。
1・2等がある。普通運賃+特急料金。
--IC;インテルシティー Intercity
国内主要都市を結ぶ急行。
全席指定ではない。席の予約は任意で、予約する場合は3ユーロの追加料金がかかる。
ハイシーズンなどには満員で通路まで人がいっぱいということもあるので、予約をした方がいい。発車直前まで予約可能。
--ICplus;インテルシティー・プラス Intercity Plus
インテルシティーの新型車両。
全席指定、料金にはすでに予約料金を含んでいる。
発車直前まで予約可能。
--ICN;インテルシティ・ナイト:
イタリア国内主要都市間夜行急行列車
--EN;ユーロナイトEuro Night 国際夜行列車
--CIS ;チザルピーノCisalpino 国際列車(イタリア・スイス間)
ベネチア・ミラノ~ブリグ間に運行
ICN以外の夜行列車での個室寝台(1~3名部屋)、クシェット(6名部屋)利用時の寝台指定券
(普通列車)
普通運賃のみ
--Exp;エスプレッソ Espresso 急行
--D;ディレット Diretto
州内、あるいは隣接する州とをつなぐ準急
--IR;インターレジョナーレ Interregionale
州間をまたぎ、主要都市などを結ぶ準急
--R;レジョナーレ Regionale
州内を走る鈍行。2等車両のみ
割引乗車券とパス
-乗車券、指定券の予約購入
--駅出札窓口(切符売り場Biglietteria)
メモに帰して係り員に見せると間違いがない。
行き先、片道andataか往復andata e ritorno,か、1等車両(prima classe)か2等車両(seconda classe)か、枚数。
主要都市の駅の窓口はいつも大変混雑しており時間がかかる。市内の旅行代理店のほうが落ち着いて相談にものってくれる。
またすりやひったくりにあう危険も多い。
また、自動販売機Self Serviceが設置されている駅もある。機械の指示に従いながら画面の選択ボタンを押し、希望する切符を購入する。
--旅行代理店 Agenzia di Viaggi
入口に"TRENI"または"Trenitalia"のマークが貼ってある旅行代理店でも乗車券と指定券予約購入できる。
--インターネットのサイトからの予約・eチケット
TRENITALIAのサイト上でも切符の予約、購入が可能(2ヶ月先まで)。
利用にあたっては、はじめにユーザー登録が必要となる。
トップページで、希望の出発駅/目的駅/日付/時間を入れると、列車のリストが出てくる。
希望の列車が見付かったら、一番右端のBuy(Acquisto)をクリックして、購入画面へ進む。
実際の乗車には各人称をプリントアウトして持参し、車内で検札が来たら提示する。
---チケットレスサービス Ticketless;
エウロスターES、エウロスター・シティEScity、アルタ・ヴェロチタAV、ティー・ビズT-biz、インテルシティーIC、インテルシティ・プラスICplus、インテルシティ夜行ICN、エスプレッソEに、チケットレスで乗車できるサービス。
予定が決まっている場合に利用すると便利だ。
支払いはクレジットカードで前払いとなり、支払い完了後に電子メールでPNR(予約番号)とCP(予約変更番号)が送られてくるので、この番号を控えておくかメールをプリントアウトしておく。
乗車の際に予約番号PNRを列車内で車掌の検札に伝える。
切符の変更、払い戻しについても関連ページにある。
切符の変更は、切符の種類によって駅の窓口でしか受け付けないものもある。
---切符プリントアウトサービス
インテルレジョナーレ、ディレット、レジョナーレについてはメールの添付ファイルをプリントアウトしたものが乗車券となる。
乗車前に切符に刻印をする必要はない。
切符には購入者の名前が記され、検札の際にパスポートを見せる必要がある(他人への譲渡不可)。
乗車日、乗車列車が特定され、切符の変更、払い戻しはできない(ただし、出発時刻から3時間後までなら、同種の列車に乗ることが可能)。
乗車前の切符の刻印について
購入した切符は駅構内に設置されている黄色い小型の機械に入れて、乗車前に刻印すること。忘れると不正乗車とみなされ、罰金を払わされることになる。
ただし、全席指定のエウロスター、インテルシティー・プラスの場合は刻印の義務はない。
正しい切符を持たずに乗車した場合も罰金が科せられる。
トレニタリアTRENITALIA(イタリア鉄道)のサイトはこちら
(英語もある)
イタリアの鉄道はストライキ(ショーペロsciopero)が頻繁に行われる。
TRENITALIAサイトに情報が事前掲載されるので、利用予定の場合にはチェックが欠かせない。
長距離バス(プルマンPullman)
ユーロラインズ Eurolines
ユーロラインズ・イタリア Eurolines Italia
乗り放題パスもある。
15日間、30日間、60日間有効がある
出発の1時間前にチェックインが必要。
予約はリンクから各国のユーロラインのサイトでできる。
シータ Sita
TRENITALIAを傘下に持つ国鉄グループのバス会社。
ヴェネト州、トスカーナ州、ラツィオ州、カンパー二ア州、プーリア州、バジリカータ州内の地方路線を運営する他、イタリア南北を結ぶ路線や国際路線を持つ。
バスアバウトBus About
ユーロラインほど数は走っていないが、区間によっては便利なルートもある。
乗り放題パスもある。
市内のバスAutobus
アウトブスの切符は停留場近くの売店や、駅の自動券売機などで購入する。
都市によってルールが違うが通常は時間性になっている。
バスにのったらすぐに備え付けの機械で刻印する。検札があった場合、きちんと刻印済みの切符を見せなければ罰金などを支払わされる。
フェリー
国内だけを往復しているものと近隣諸国とを結ぶものがある。
フェリー乗船券の購入
港のチケット売り場の他、大きな町などにあるフェリー会社のオフィス、港のある町の旅行代理店、
ネット購入も可能。
-座席
船会社によってこうした区分は異なる。
--船室(Cabin/ Cabina)
船によってカテゴリーが違うものがある。
--座席(Seat/ Poltrona)、
座席は船内自由席になっている。
--甲板(Deck/ Ponte)、
外で寝ろというもの。場所によって値段も大きく変わる。
イタリアの主なフェリー会社
イタリアのタクシー事情
すべてメーター制
車体のデザインは都市ごとに統一されている。頭にTAXIに表示がある。
都市の道路が狭いため、流しはほとんどなくて、タクシー乗り場に待機している。
ホテルやレストランで無線で呼ぶ場合には呼び出し料が若干プラスされる。
早朝・深夜・荷物の割り増しもある
空港敷地内から出発する場合には若干の割り増し料がかかる。
その他の交通手段
レンタカー
イタリアのドライバーは他のヨーロッパ諸国から比べると相当に運転が荒っぽいのに加えてスピード狂が多い。
市内ではまさに何でもありの運転でゆっくり走っているとかえって事故を起こしやすい。
高速道路のサービスエリアで注射しておいても車内の盗難が頻繁に起きる。車内には何も置かない。トランクルームなどあけていると狙われるので、出発の時まで開けない。
ローマやミラノなどの大都市は道路が複雑で分かりにくい。
空港から直接郊外に高速道路で出てしまうと案外時間のセーブになる。
レンタカー会社によっては21~25歳以上で運転歴が1年以上に限るという制限を設けている。
道路事情
イタリアではほとんどの高速道路は有料。
高速道路以外の道路は大都市周辺を除いて、ほとんどが2車線道路でトラックなどの追い越しに時間のかかることも多い。
市街地の道路はどこも狭くて、タクシー以外進入禁止や一方通行が多い。
-高速道路
イタリアの高速道路のサイト。英語版もある。
道路情報サイト(イタリア語)
カーマガジンQuattro Ruoteの道路状況がオンタイムでわかるサイト。
観光局・現地旅行社
イタリア政府観光局(英語)(日本語 )
〒107-0062 港区南青山2-7-14 南青山273ビル1F
TEL:03-3478-2051/2
旅行業者・ツアーオペレーター
イタリアだけに特化した旅行者はさほど多くなく、ヨーロッパの主要な国を全域カバーしているところが多い。
日本のツアーを主催している旅行業者も、そういったヨーロッパをカバーしているオペレーターにオーダーしているが、イタリアの大都市以外の、例えばシチリアのようなところは地元の旅行業者に引き受けてもらっている。
イタリアでは、ツアーでバスで市内観光をすることになると、必ず地元のイタリア人ガイドを同行させなくてはならない規則があるため、地元との取引が多くなっている。