マラテーア Maratea
概要
バジリカータ州
標高300m。約人口5.200人。
バジリカータ州のティレニア海岸は約20kmと短いが、すてきな海岸である。
内陸側の岩がちな山と、西側の海から切り立った絶壁との間を縫うように国道S18が通っているため、ティレニア海岸の中でも特に風光明媚なドライブルートになっている。
その中のちょうど中間地点で、国道S18から山側に、山の方へ急な坂を少し上ったところにあるのが、マラテーアMarateaという小さな町である。
マラテーアの古い一角,ボルゴBorgo地区には細い路地のみられる中世期の町並みが残っている。
マラテーアの町の奥の方の、
サン・ビアージオ山 monte San Biagio山には、その中腹の海の方に突き出た断崖の先端に、白亜の巨大なキリスト像が立つ。
さながらブラジル・リオデジャネイロのコルコバードの丘の上のキリスト像を思わせる。
見どころ
サンタ・マリア・マッジョーレ S.Maria Maggiore教会
大理石の天使像(15世紀)で飾られた側面と,中世の鐘楼がある。
内部には15世紀の木の内陣席と17~18世紀の油絵がある。
ロザリオ教会 Chiesa del Rosario
山のふもと寄りにある。
17世紀の回廊つき中庭がある。
アヌンツィアータAnnunziata教区教会
「受胎告知Annunciazione」の浅浮彫りと,聖フラシウスの胸像をかたどった聖遺箱がある。いずれも17世紀のものである。
サン・ビアージオ聖所記念堂 Santuario di S.Biagio
山の上に建つ。
4.5km西に標高624 m のサン・ビアージオの展望台belvedere di S. Biagioがあり,途中
で聖フラシウスのバロック様式の礼拝堂(1612年)と,上マラテーアMaratea Superioreの跡を通る。
サン・ビアージオ山の頂上に大理石の彫刻、白亜の巨大なキリスト像がある。1963年制作されたもの。展望台がらは海と山脈の,広々とした眺望が得られる。
キリストの像
高さ、21.13m
広げた両手の左から右まで 19m
重さ 約400トン
近郊
国道S18から海側にはマラテーアの行政府内のいくつかの村がある。
ポルト・ディ・マラテーアPorto di MarateaやフィウミチェッロFiumicelloは特に美しい。こじんまりした美しいビーチを持つリゾートで、南イタリアの真珠と称されている美しいところだ。
ポルト・ディ・マラテーアには岩の間に砂浜があり、バーやレストランがたくさんある。夏は終日にぎやかだ。宿泊施設の多くが、これら海沿いの村にある。
正面の海には,荒削りなサン・イアンニの小島isolotto di San Ianni が見える,
5.5 km南のマリーナ・ディ・マラテーアには鍾乳石や石筍の見られるマラテーア
洞窟 Grotta di Marateaがある。 (見学は復活祭~9月のみ)
ポルト・ディ・マラテーアから9.5 km北のアクアフレッダAcquafreddaは名高いマラテーアの海水浴スポットのうち最も北に位置している。
アクセス
鉄道より、バスの方が便利だ。
バス
SITA社のバスがマラテーアとポテンツァを結んでいるほか、海岸線沿いに、北のカンパーニア州サプリSapriと、南のカラブリア州プライア・ア・マーレPraiaaMareへ運行している。地元のバスが、海辺の町およびマラテーアの駅と、マラテーアの旧市街をつないでおり、夏季には頻繁に運行する。
鉄道
ローマ~レッジョ・ディ・カラブリアRoma~Reggio di Calabria線の列車の一部が、町の下にあるマラテーア駅に停車する。
地元の列車が、プライア・ア・マーレとマラテーアの海辺の村々、サプリの間を本数は多くないが、つないでいる。
特産品
ペペローニ・クルスコ Peperone Crusco
パプリカを乾燥させて、軽くカラット揚げたものを瓶詰して売られている。
バジリカータ州の郷土料理に使われている。
ホテル
サンタヴェネレ 5★ 34室
町はずれの広大な土地に建つ。