ノルチア Norcia

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ノルチャ618 フォト

ウンブリア州ペルージア県。 標高604m。 人口約5,000人。

概要

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ペルージアの南東約130kmに位置する町。
標高604mのサンタ・スコラステイカ S.Scolasticaの高台にあり、あたり一面濯漑牧草地で道路沿いにポプラの木立ちが並ぶ。

町は14世紀の城壁が取り囲み、城壁の内部には中世の面影が残す。

地震が多い地域で、14世紀以降7回記録されている。
教皇国家の制定した耐震を目的とした法令に基づき3階建て以下に制限された18・19世紀の重厚な建築が残る。多くの家には斜めの外壁があるのも、耐震性を保つ目的のためである。
最近では,1979年9月にも多くの建物が被害を受けた地震が発生している。

ノルチャは豚肉の加工で有名で、イタリアの食卓に欠かせない生ハムやサラミなどの食肉加工の店をイタリアでは「ノルチネリア」と呼び、ノルチャはその呼び名の発祥の地であり、豚肉加工品の代名詞ともなっている。街の目抜き通りには「ノルチネリア」の看板を立てる食品加工の店が軒を連ねる。

中世には豚肉の解体には、よく切れる刃物が必要になるので、周辺の村々には刃物やヤスリなどの金属加工の職人の工房が点在する。

ノルチャの町は紀元前300年頃に古代ローマ人に建設され。中世には豚肉の加工や金属加工で豊かになり、華やかな時代を迎えていた。またヨーロッパの守護聖人である聖ベネディクトはノルチャの出身で、町の中には歴史的に貴重な建造物、教会が数多く残り、巡礼や観光の人が多く訪れている。

周辺の森では黒トリュフが採れるので、毎年10月にはトリュフ祭りが開催されている。

ノルチアの見どころ

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サン・ベネデット広場 Piazza S.Benedetto
町の中心であるこの広場に面して,サン・ベネデット教会とカステツリーナと呼ばれる城塞。司教座大聖堂Cattedrale、市庁舎palazzo Comunaleなどの重要な建物が建ち並ぶ。

サン・ペネデット教会 S.Benedetto
13~14世紀のゴシック様式建築。
どっしりした鐘楼も控えている。堂内はラテン式十字プランをとり,半円形の後陣を備えた単身廓になっている。クリプトにローマ帝国末期の家の遺跡が保存されている。

城塞 Rocca
最初の建物は,ユリウス3世の命によりヴイ二ョーラVignolaが1554-63年に造営したのもので,古い神殿の遺跡の上に建っている。四角形プランで,急傾斜の角張った堅固な稜塗を備えている。

市立教区博物館 Museo civico-diocesano

サン・フランチェスコ教会 S.Francesco

小礼拝堂 Edicola

サンタコステイーノ教会 S.Agostino

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ノルチア周辺の見どころ

ピアノ・グランデ Piano Grande
標高1257m,カナピーネ峠に向かう道路(眺望よし)を東へ23km。20km地点に分岐点があり,石に折れると3kmでカナピーネ峠forca Canapine(標高1541m)に出る。
ここはティレニア海とアドリア海の間の分水嶺にある観光地。

カステツルッチョCastelluccio
標高1452m,
スキー行楽地として,またシピツリー二山地国立公園内のハイキングの拠点として賑わうところ。

マドンナ・デツラ・ネーヴェ教会chiesa della Madonna de11a Neve
南へ12km。標高1077m,
1979年の地震によって廃墟と化したルネッサンス様式の優雅な建築。

カンピ・ヴェツキオCampiVecchio
北西へ12kmに位置する。標高870m、
いくつかの中世の教会がある町で,住宅地の外れのサン・サルヴァトーレ教会 S.Salvatoreにはフレスコ画で描かれた聖障を収め,他にも14~16世紀のフレスコ画がある。

サンテウティツイオ大修道院 Abbazia di S.Eutizio
北西へ16kmに位置する。
この地方の隠修士を集め9~13世紀に隆盛したベネディクト会の修道院である。ロマネスク様式の教会(1190年)が残されている。

ノルチャ地図

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