ティレニア海の7つのトスカーナ群島の島のうち第2の島。
イタリア本土で最も近いモンテ・アルジェンターリオの岬の西14kmに位置している。
島は山がちで、一番高いところでも標高498m、その地形はほとんどが花崗岩からなり、海岸線は27kmあり、いくつかの入り江がある。
島の90%にマツ林の森林が広がっている。
島の平坦な地では多くのブドウ畑があり、特産のワインが醸造されている。
島には主要な町が3つある。
ジリオ・ポルト Giglio Porto
ジリオ・カステッロ Giglio Castello
ジリオ・カンペーゼ Giglio Campese
それぞれの街とバスで結ばれている。
2012年1月13日、島の東岸ジリオ・ポルトの沖合で、地中海クルーズのコスタ・コンコルディアが浅瀬で座礁・転覆する事故が発生したニュースはまだ記憶に新しい。
ジリオ・ポルト Giglio Porto
島の玄関となるジリオ港はここにある。
見どころは
1596年にトスカーナ大公フェルディナンド1世・デ・メディチが建てたサラセンの塔
1918年にジリオ・ポルトで発掘された古代ローマのヴィラの遺跡など。
ジリオ・カンペーゼ Giglio Campese
ジリオ・ボルトの北西8.5km。
最大の入り江で、島の西北の海岸にある新しいビーチリゾートとなっている。
ジリオ・カステッロ Giglio Castello
ポルトとカンペーゼの中間の丘の上にある中世の城壁に囲まれている。
ジリオ・ボルトの北西6kmにある。高台には,14世紀の門を持つ城塞 Roccaがそびえている。
城壁には7つの塔がみられる。元々は10の塔を12世紀にピサの人々が築いたもの。
後に、1623年にフェルディナンド1世・デ・メディチが復元・強化している。
城内にはサン・ピエトロ教会があり、14世紀のフレスコ画や聖遺物が残る。
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