タラゴナ Tarragona
(カタルーニャ地方)
バルセロナの南109km、マドリッドから555km
人口:約12万人
概要
コスタドラダ(黄金海岸)の中心都市。
紀元前3世紀(BC218年)、第2ポエニ戦争の年にローマ軍が勝利し、カルタゴが地中海の海上覇権を失うと、ローマ軍はまずタラゴナを前線基地にした。そのため一時はイベリア半島最大の都市となった。
当時人口は100万人以上で、神殿、競技場、劇場、水道橋などの建設も行われ、現在もその遺跡が残されている。
アクセス
バルセロナ・サンツ駅から列車で約1時間。ほぼ1時間ごと運行。
見どころ
カテドラル Catedral
ローマ時代のジュピター神殿跡に12世紀に建設が始められたもの。入り口はロマネスク様式だが、他はゴシック様式。祭壇画はタラゴナの守護聖人サンタ・テクラの生涯を描いている。
考古学の道 Passeig Aurquelogic
ローマの城壁に沿って造られた散歩道で、眺めがすばらしい。
円形競技場 Anfiteatro
浜辺の近くに建設されたローマ時代の競技場。のちにキリスト教徒の処刑場となった。中央の廃墟となった教会は12世紀に建てられた奇跡の聖母マリア教会。
悪魔の橋 Puente del Diable
タラゴナ市内から4kmの高速道路脇にある紀元前2世紀頃の水道橋で全長217m、スペインではセゴビアに次ぐ規模となっている。
タラゴナ郊外
ポブレ修道院
12世紀に建立された重要なシトー会の修道院。レコンキスタの精神的支柱として、アラゴン王国の厚い庇護を受け繁栄を謳歌した。(世界遺産)
サンタス・クレウス修道院
素朴なたたずまい。