セテニル・デ・ラス・ボデガス Setenil de las Bodegas
人口 約3,200人
概要
ロンダの北、オルベラとの中間に位置している。
グアダルポルクン川 Rio Guadalporcunによって少しずつ浸食された岩の隙間を埋めるように造られたひっそりしたたたずまい。
岩山の上にも斜面にも、あるいは洞窟にも、数多くの家々がへばりついて、覆いかぶさるような岩の下に肩を寄せあうように並んでいる。家の中は岩がそのまま天井や壁に利用されている。
アンダルシアには多くの白い村があるが、こんな奇妙な村はほかにない。
村の中を小さな小川が流れ、これが村を分けている。左岸は、白い家並が山の尾根に向かってよじ登るように建っている。右岸には、天然の岩屋根と天井を持つ洞窟家屋が続いている。
イスラム教徒に征服された村を、キリスト教徒が奪回しようと、まず1407年に一度攻めかけられたが陥落せず、その後7回試みたものの、ことごとく失敗し、キリスト教勢力に制圧されることはなかった。7回の無理(septem-nihil)が、村の名の由来となったといわれている。 また別の説では、「セテニール」の語源はアラビア語サタンの縮小語「サタニージョ」(小悪魔)に由来するという。
そして、1484年になってフェルナンド王が征服し、これで勢いついて、グラナダ陥落の足掛かりになったという。
村にはアラブ時代の塔や貯水槽が残されている。
アクセス
この村だけを巡る場合には、
マラガからのバスがある。1時間45分 は1日4便、ただし午後の便には大回りするので3時間45分かかるものがある。
オルベーラ、ロンダからも1日5本程度出ている。
車でこのあたりを巡る場合には、海岸線の町からミハス、モンダ、ロンダ、セテニル、オリベラというルートをとると効果的だ。