ラ・セウ・ドゥルジェイ La Seu d'Urgell

リェイダ県
標高 700m
人口 約13,000人

概要

ラ・セウ・ドゥルジェイはバルセロナから北へ約190km、アンドラ公国から南約10kmに位置する。
ピレネー山脈のふもとで、夏でも涼しい谷にある。
スペイン領ピレネーで最大の人口を持つ。
町はセグレ谷の中にある。2つの河川、バリラValira川、セグレsegre川の合流点にある。


1278年以降、カトリック教会のラ・セウ・ドゥルジェイ司教座が置かれ、司教はアンドラ公国の共同統治者を務めている。
以来、市内のカステイシウタ地区にサンタ・マリア・ドゥルジェイ聖堂に司教座が置かれている。
13世紀以後、人口が増加し、街を囲む城壁が建てられた。
16世紀から18世紀にフランスの軍隊によって何度も占領された。さらに、スペイン内戦下(1936-1939年)で荒廃し、不景気状態が続いていた。
しかし、1960年代からこの谷の経済はやっと軌道に乗り、数年前から、商業も、農業・牧畜も上向きになってきた。乳製品は原産地表示で保護されるようになっている。

アクセス

バルセロナ・北バスターミナルから、アンドラ公国行きのバスでラ・セウ・ドゥルジェイLa Seu d'Urgell 下車。
3時間-3時間30分。毎日4-5便

見どころ

旧市街に集中している。

サンタ・マリア大聖堂 Catedral de Santa Maria

11-12世紀に建立されたロマネスク様式のこの大聖堂には、イタリアのロンバルディアの影響が強く表れている。
2つの色調の石で構成された西側のフアサードには3つの棟があり、それぞれ3つの身廊に対応している。小さな頂塔のついたペディメントのある中央の棟は、典型的にイタリア風の建築である。

中庭回廊 Claustre

13世紀に建てられたが、東翼は1603年に改築されている。フランス・ルシヨン地方から来た職人たちが花崗岩の柱頭に彫刻し、ユーモアをまじえながら熟練した技術で人物や動物を描きだした。
南東の角の門はサン・ミケル教会 Esglesia de Sant Miquel(ll世紀)に通じている。
この門は、聖アルマンゴル Ermengolによって建てられた回廊全体のうちで残っているただひとつの部分である。

司教区美術館 Museu Diocesa

10世紀から18世紀までのこの地方の美術品を集めたコレクションを有している。
地下納骨堂には金銀細工の品々と聖アルマンゴルの骨壷(18世紀)が展示されている。

市役所

地下室にローマ時代の家の遺跡も残っている。

サン・ドメニク教会 Sant Domenec

15世紀に建てられ、この町で唯一のゴシック様式の教会。

セグレ公園 Segre

旧市街のはずれにある。
1992年のバルセロナ・オリンピックの時はここはカヌーやカヤックの試合会場となった。

パラドール

パラドール・デ・ラ・セウ・ドゥルジェイ Parador De La Seu D'Urgell

スペインの国営宿泊施設パラドールが、南部の川の近くにある。
大聖堂まで約650mの距離になる。
館内には中庭や回廊があり穏やかな雰囲気がただよっている。

そのほか、この街には

ホテル アンドリア Hotel Andria

街の中心部に建つ、19世紀後半に建てられた美しいデザインのモダニスト様式の建物。
客室の造りや内装はクラシックスタイルのインテリアを配し落ち着いた雰囲気にまとめられている。

















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