コルドバ Cordoba
概要
マドリッドから407km、グラナダから166km、マラガから175km、セビーリャから143km。
人口 約32万人
イスラム帝国がトレドから首都をここにはじめて移して以来、イスラム文化の影響を後々にも強く残す都市になっていった。
首都として最大の寺院の建設が進められていったばかりか、コルドバの町には600近い寺院が存在し、人口も当時は50万人を超えていたという。
-コルドバの町はローマ時代にできた町で、市内を流れるグアダルキビル川にかかるローマ橋は当時のものである。
アクセス
マドリッド/アトーチャ駅から新幹線AVEで約1時間半、30~60分おきに運行
旧市街(花の小路)
メスキータの北東側の旧市街地を散策すると、白い壁一面に植木蜂をかけ、咲き誇る花がいっぱいの小鉢があり、いかにもアンダルシアの小道らしい風景に出会うことができる。
見どころ
メスキータ(大モスク) Mesquita
奥行き178m、幅125m、西イスラム世界最大のイスラム大寺院だったものを改装した大聖堂。
イベリア半島がイスラム王国になり、ここが首都になる以前は、キリスト教徒のサン・ビセンテ教会だった。
785年にイスラム寺院に改築し、以後歴代の王たちが増築し、豪華な装飾を施していった。
3回のこういう増築で現在の大きさになり、850本の柱で天井を支えるほどの長大な建物になったのは987年で、2万5千人が収容できたという。
キリスト教支配下になって礼拝施設をこの寺院の中に作ることにより、63本の柱が犠牲になったが、ここまでに至るのに243年もかかっている。従って建築様式もゴシック、ルネサンス、バロックと時代によって変化している。
アルカサール Alcazar
イスラム教徒が建設した城塞だったが、カトリック両王の時代に王宮として使っていた。
コロンブスが第一回の航海に出る前、ここで国王に謁見している。
塔の上に上がるとメスキータ、ローマ橋などが一望できる。