カディス Cadiz
概要
セビリヤから南へ125km、アルヘシラスから124km、マラガから262km、
人口約16万人
カディスは細長く伸びた半島の先端にある5弁形の岬に発達した町で、迷路のようにあちこちに散るように走る小路も歩いていると海に出るようになっている。
セビリヤが夏の日中には摂氏50度にもなるというのに、この海に面した港町はせいぜい30度どまりでしのぎやすい。
カディスはフェニキア人によって作られた。3000年の歴史を持つヨーロッパ最古の町。
またコロンブスがアメリカの大陸発見の航海に出発した港として知られる。
18世紀以降、セビリヤに替わってアメリカとの貿易の基地となってから、大きな商館が建ち並ぶようになり繁栄していった。
最近では、大西洋に面していることから、工業製品やワイン・シェリー酒を積み出す、スペインでも有数の貿易港となっている。
旧市街の中心地はサン・フアン・デ・ディオス広場 Plaza de San Juan de Diosで、この周辺の路地は下町の雰囲気で活気がある。
カディスは古くからヨーロッパ有数のマグロの水揚げ基地とされてきた。
中央市場を覗くと、大西洋から上がった新鮮な魚介類が並ぶ。
とりわけ、カジキマグロは売り場の中心的存在だ。オリーブオイルでいためたり、カルパッチョなどで食べられている。
マグロ漁の歴史は古く、紀元前10世紀にはすでにマグロのオイル漬けや塩漬けが作られていたという。海岸沿いに残されている古代ローマ時代の遺跡からもオイルや塩漬けの加工所跡が残る。
アクセス
鉄道
セビーリャから1時間45分、ほぼ1時間おき。
マドリッドからの直通便は5時間、1日1本。
AVEでセビーリャ乗り継ぎだと約4時間半かかる。
近郊
サンルカル・デ・バラメーダSanlucar de Barrameda
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラJerez de la Frontera