アランフェス Aranjuez
概要
マドリッドの南46km
タホ河畔にある町。駅から歩いて10分ほどのところにある、贅を尽くした王宮 Palacio Real が見どころ。
建てたのはフェリペ2世。両翼は18世紀ブルボン王朝のフェリペ5世。ベルサイユ宮殿をモデルに作られたもので、王宮正面はベルサイユ宮そっくりである。内部はロココ調。数ある部屋の中で見どころは、「磁器の間」で部屋全体が極彩色の磁器で覆われていて、思わずびっくりしてしまう。「アラブの間」も特異な存在で、グラナダのアルハンブラ宮殿を模して作られた部屋がある。こういう部屋を次々に見ていると、カスティーリャの王国の繁栄がしのばれる。
王宮の建物の奥にタホ川の流れをうまくとり入れた王子の庭園が広がり、そのなかに、船乗りの家、農夫の家などが点在している。ベルサイユ宮殿のトリアノンのようだ。まさに王家の保養地。
アランフェスへの鉄道はこの王宮へ行くためにスペイン第2番目に敷かれた鉄道線路である。TA
アクセス
マドリッド・アトーチャ駅から列車で45分。ほぼ30分おきの運行