台湾のお茶ー烏龍茶
台湾のお茶、烏龍茶
どこで買うか
日程がいっぱい詰まっているツアーでは、なかなか市内の専門店へ足を運ぶことが難しい。ネビなどで宿泊ホテルの近くに専門店があれば、ガイドに案内されず自分の足で訪れるといい。もっとも、ガイドに案内されても自分だけで行っても購入値段は同じはず。
ホテルのコンシェルジュに尋ねてもいい。
ゆっくり烏龍茶を探したい向きは、半日でも自由行動が必要になる。ツアーではなく、航空運賃とホテル、往復の送迎だけの旅行で行くべきだ。
格安のツアーでは、必ずお土産店に立寄るが、土産店太免税店など、旅行者向けの店は、どんな商品もコテコテの包装、箱、お茶缶に入れてある。韓国人や中国人はこういう箱モノを好むため、特に包装が派手になる。
他人へのお土産ならいいが、混ぜ物などあって、いいものは少ない。市内の専門店では、真空パックにして売られている。無駄がなく、コンパクトで荷物にもならない。
デモンストレーションで試飲させてもらって風味や味を比べるといい。
物価が高くなっている台湾では、良質の烏龍茶も結構高価である。安いものなら敢えて台湾で買わなくても日本で広く購入できる。
台湾の烏龍茶の種類
産地により多くの烏龍茶が産するが、広く日本をはじめ世界各国で人気のある種類には以下のものがある。
(主な烏龍茶)
凍頂烏龍茶
台湾の広範囲で栽培されている。味は緑茶に近いが、茶葉の加熱処理方法が日本茶とは異なるため、独特の爽やかな香りがでる。
アレルギー反応を抑制するメチル化カテキンの含有量が多いため、花粉症に有効であるとされている。
東方美人系
比較的発酵度が高く、紅茶に近い味わい。
ヨーロッパに輸出されていたが、19世紀末から20世紀に入ってからで、英国で人気が出て「オリエンタル=ビューティ(Oriental beauty)」と名付けられていた。これが東洋で響きの美しい「東方美人」とされ、生産量はあまり増えていないにもかかわらず、台湾国内では人気がある。
鉄観音茶
鉄観音種という茶樹の品種の茶葉から作られている茶。
鉄観音は、独特の 熟果香が特徴的で、他の品種から作られる茶より管理に手間がかかる上に生産量も少ないため価格も高い。深く焙煎されているため、濃厚な味わいがある。
台湾高山茶
標高1000m以上の高地で作られた烏龍茶。厳しい環境の中、旨みをたっぷり含んだ茶葉で作られた、高級茶とされるレアモノとなっている。
阿里山麓で収穫できる「阿里山烏龍茶」が代表的なもの。
文山包種茶
緑茶に近い味わい。もっとも発酵度の低い台湾烏龍茶。
茉莉花茶(ジャスミン茶)(まつりかちゃ)
台湾産緑茶ベース。天然の茉莉花によって香り付けされたもの。
安物には、人工香料が使われているので、専門店で見つけること。