ジョージア軍用道路 Georgian Military Road

概要

トビリシから大コーカサス山脈を越えロシア連邦北オセチア共和国の首都ウラジカフカスまでを南北につなぐ全長210kmの道。

1799年、帝政ロシア時代にロシア軍が軍用に作ったもので、東ジョージアはロシアの干渉を受け、ロシアから大量の軍用物資が運ばれるようになったのがこの名前の由来である。

標高2395mの最高地点に十字架が立てられている十字架峠(ジュヴァリ峠) Jvari Passと呼ばれている。
11世紀、ジョージア(グルジア)王ダヴィド4世がイスラム教国オセチアとの境界を定めるために十字架が立てられたことに因んで、1824年にロシアの手によって石の十字架が立てられた。

軍用道路の途中には古都ムツヘタ、人造湖ジンヴァリ貯水湖や湖畔のアナヌリ教会などと、カスベキの街に近いサメバ教会など見どころが多い。

ウラジカフカスから国境まではロシア高速道路A161号線、国境からトビリシまではジョージア高速道路S3号線のそれぞれ一部となっている。全面アスファルト舗装されているが、分岐のない2車線の対向車線が主流だ。