メスティア Mestia
概要
アッパー・スヴァネティUpper Svaneti地方の山間の小さな村。
グルジアの秘境とも呼ばれる大コーカサス山脈の峡谷に囲まれた地で、村からはコーカサス山脈の雪山が望める。
ここに暮らすスヴァン族はジョージアの中でも古い民族で、昔ながらの伝統を頑なに守って暮らす。
アッパー・スヴァネティは15世紀にはスヴァネティ公国として、ジョージア全体がロシアに併合されるまでは独自の文化を育んできた。
古来よりコーカサスの山岳地帯では諸民族の紛争が絶えず、スヴァン族は異民族の侵略に備えて各民家に防御塔を造り、村全体を要塞化していた。
12世紀にキリスト教を受け入れるが、その後のモンゴル侵入以降は、隔絶した地勢から下界と孤立していった。このため今では中世の面影を色濃く残す不思議な景観の村として世界遺産に登録されている。
メスティアはロシアとの国境に近い。
トビリシからメスティアは直行ミニバスで約10時間、
トビリシ・メスティア間にはプロペラ機も就航しているが、山の気候によって欠航も多い。