クタイシ Kutaisi

人口約186,000人。

概要

首都トビリシから221km、リオニ川の河畔に広がる古都。
旧ソビエト連邦時代には、グルジア第2の工業都市として自動車工場などがあった。

古代ギリシア神話の「アルゴ探検隊」にも登場するコルキス王国(あるいはコルヒダ王国)の首都であった。紀元前6世紀-紀元前2世紀のことだ。
975年から1122年までグルジア王国の首都にもなっていた。
また、15世紀以降はイメレチア王国の首都でもあった。
1810年にロシア帝国に併合された。

町を見下ろす丘に立つバグラティ大聖堂の廃墟(11世紀に完成)と、近郊のゲラティ修道院跡が世界遺産に登録されている。

ほかにも11世紀建立のモツァメタ教会、サタプリア鍾乳洞国立公園、恐竜の足跡、歴史美術館などの見どころがあります。

見どころ

バグラティ大聖堂 Bagrati Cathedral

11世紀、ジョージア王バグラト3世によって建立され、17世紀にオスマントルコとの戦闘によって破壊されたが、1952年から修復が始まり、現在はグルジア正教会の聖堂として復活し多くの巡礼者を惹きつけている。

ゲラティ修道院 Gelati Monastery

クタイシ郊外の丘に建つ。
1106年にデイビット4世国王によって創建されたもので、中世期のジョージア建築の代表的なモニュメントとされている。
建物の内部は床から天井まで多彩な壁画で飾ってある。
かつては知的、文化的センターの一大中心地として、科学者、神学者、哲学者など数多く輩出した、中世グルジアの文芸の中心地だった。12世紀から17世紀にかけての膨大な壁画や写本が所蔵されている。