ティトゥアン Tetuan

概要

モロッコ北部の町。

スペイン領セウタの南方約40km。

リフ山脈の北端のマーティル峡谷の斜面に位置する。

周辺にはオレンジやアーモンドの果樹園が続く。

町は14世紀初めにマリーン朝によって建設された。
1400年頃にスペインによって破壊されたが、後にレコンキスタから逃れてきた人々によって再建された。

そのため、建築様式はスペイン南部のアンダルシア地方と共通点が見られる。

1860年代にスペインのレオポルド・オドネルのモロッコ攻略で陥落し、一時はヨーロッパ風の近代的な街並みになったが、彼の撤退後に住民たちにより元の姿に戻された。

1913年から1956年まで北部モロッコのスペイン領の首都になっている。

新市街を東西に走るムハンマド5世通りの東端に、町の中心となるハッサン2世広場がある。
その広場を包み込むように旧市街が広がっている。

アンダルシアの趣きを感じさせる旧市街は、1997年に世界遺産に登録されている。kj