フェズ Fez

概要

モロッコ北部の内陸に位置し、人口約100万人を抱える都市。

世界最大のメディナ(旧市街)があることで有名。

808年、ベルベル人のムーレイ・イドリス2世によってイドリス朝の首都に定められた。
スペインのアンダルシア地方やチュニジアからの難民が流入すると、街はアラブ色が濃くなった。イドリス朝崩壊後も各方面から移住が進み、人口は増加。数多くのモスクや学校が建設され、宗教・学問の中心地となった。13世紀のマリーン朝でも首都が置かれ、最盛期を迎えている。その後も交易で栄え、皮革加工、染色などの産業が発展したが、アラウィー朝時代の1912年にラバトに遷都された。

フェズの名物となっているスーク・ダッバーギーン(タンネリ)と呼ばれるなめし皮染色の職人街は強烈な臭いがする地区となっている。

2つの旧市街がある。
王宮のあるフェズ・エル・ジェディドと9世紀にできたモロッコ一番の古都フェズ・エル・バリ。

イドリス朝時代に築かれたフェズ・エル・バリは車が通行できない密集した街区としては世界最大規模とされ、1981年に世界遺産に登録されている。

西側に隣接する街は、13世紀のマリーン朝時代に建設されたフェズ・エル・ジェディド。
その南西部に広がる近代的な街並みはヌーベル・ヴィルと呼ばれ、フランス植民地時代に造られた新市街である。Qkj

2つの市街地

フェズ・エル・バリ(世界遺産)

世界で最も複雑な迷宮都市といわれている。
とにかく大きくて複雑なメディナなのでガイド同行で入らないと出てこれなくなる。
文字通り迷宮都市といわれるゆえんである。

フェズ・エル・ジュディド

ここのブー・ジュルード庭園は、緑があふれる庭園できれいに手入れされている。
メディナの中に緑があるのは珍しい。