エル・ジャディダ El-Jadida

概要

カサブランカの西約90kmカスバ街道入口の海辺の町。

16世紀にポルトガルが占領し、マザガンと名づけて城塞都市を築いた。
その後、モロッコ人による奪還作戦が続き、1769年にシディ・モハメド・ベン・アブダラによってついに陥落。ポルトガルは城壁を破壊して撤退した。
19世紀になると城塞は再建され、「新しいもの」意味するエル・ジャディダという名が付けられた。
フランスの保護領の時代はマザガンの名に戻された。

城塞の南の海岸沿いに街は拡大し、ビーチリゾートとして発展を遂げた。

モロッコ独立後に再びエル・ジャディダに改称されている。

旧市街にはポルトガル時代の貯水槽など歴史的建造物が残る。

街並みの一部には16世紀のポルトガル様式の名残りが見られ、2004年に世界遺産に登録されている。kj