セウタ Ceuta(Sebta)(スペイン領)

概要

アフリカ大陸がジブラルタル海峡に面する部分の東端に位置する町。

東部にあるメリリャと同様、周囲をモロッコ領に囲まれたスペインの飛び地になっている。

スペイン時間が採用され、流通通貨もユーロである。

1415年、レコンキスタの勢いに乗ったポルトガルのエンリケ航海王子がこの町を占領し、イスラム勢力駆逐の拠点とした。1580年にポルトガルとスペインが併合、1668年にポルトガルが再分離した際にスペインに割譲された。
1956年のモロッコ独立ではスペイン領の北部モロッコは基本的に返還されたが、セウタとメリリャはスペインに残された。

モロッコはセウタの領有を主張しているが、スペインはその意向はなく、住民の多くも現状維持に賛成と言われている。

スペイン本土のアルヘシラスからのフェリーが往来する街は国際色豊か。
町にはこれといった観光ポイントはないが、減税制度が適用されていることもあり、ヨーロッパ各国から旅行者が訪れる。

周辺地域はリゾート開発が進められている。国境のTetouanからCeutaへ向かう道には、海岸沿いのリゾートホテルが立ち並ぶ。夏はこの道は渋滞し、通常1時間で行くところが2時間以上かかる。

モロッコから入国する場合にはTetouan、スペイン領なのでパスポートが必要。入国審査・税関検査がある。Qkj


市街地

アチョ山;セウタを一望できる