フランス
フランスの歴史 †
- ローマ帝国からフランク王国へ
BC58、カエサル、ガリア征服。
BC19頃、ポン・デュ・ガール(古代ローマ水道橋)建設される。
AD1世紀、ルテチアにローマの植民都市が建設される。パリ、首都となる(クローヴィス1世)。
476年、西ローマ帝国滅亡。
768年、フランク王国シャルルマーニュ(カール大帝)即位、首都をアーヘンに移す。
800年、シャルルマーニュ(カール大帝)、西ローマ皇帝となる。
870年、フランク王国東西に分裂。
BC3世紀頃(諸説あり)からパリ・シテ島にケルト系のパリシイ族が住みついていたが、ローマ軍が破り、都市を築いた。ローマ帝国はフランスのほぼ全域を支配下に置いたが、帝国の東西分裂、ゲルマン民族の流入で衰退した。その中で台頭したフランク王国が西ヨーロッパ一帯を統一するが、これも分裂し、その西フランク王国の領土が現在のフランスの基礎となっている。
- 中世の混乱期
987年、ユーグ・カペー即位、カペー王朝創設。
1024年、モン・サン・ミッシェル修道院建設開始。
1096年、第1回十字軍遠征。
1163年、パリ・ノートルダム寺院建造開始。
1190年、パリ・ルーヴル宮建設始まる。
1194年、シャルトル大聖堂建設開始。
1209年、ランス・ノートルダム大聖堂建設開始。
1250年、ストラスブール大聖堂建設開始。
1302年、全国三部会をはじめて開催(フィリップ4世)。
1328年、ヴァロア朝、フィリップ6世即位。
1339年、イギリスとの百年戦争勃発。
1347年、ペスト大流行。
1494年、イタリア戦争勃発、フランソワ1世即位。
1515年、ロワール・ブロア城建設開始。
1516年、フランソワ1世、レオナルドダビンチをフランスに招く。
1562年、宗教戦争勃発。
イギリスとの百年戦争やイタリアの覇権を巡るハプスブルク家との抗争(イタリア戦争)で疲弊したうえ、疫病や飢饉などで、この時期のフランスは経済的には低成長であった。
さらに宗教問題も重なり、内政は不安定であった。
- ブルボン朝の絶対王政
1589年、ブルボン朝最初の王、アンリ4世即位。
1598年、ナントの勅令(ちょくれい)。新教徒に信仰の自由を認める。宗教戦争終結。
1604年、パリ・ポンヌフ竣工。
1643年、太陽王ルイ14世即位。
1662年、ヴェルサイユ宮殿建設開始(1682年に宮廷移行)。
1685年、ナントの勅令廃止、新教徒迫害。
1713年、スペイン継承戦争終結。ユトレヒト条約によりスペインはブルボン朝が継承。
1774年、ルイ16世即位。
アンリ4世は内政を整備し、宗教戦争で混乱した国家を再建した。そして子供たちを政略結婚させ周辺国との関係を深め、ライバルのハプスブルク家に対抗した。絶対王政はルイ14世の頃に絶頂を極め、彼は侵略戦争を繰り返した。
- フランス革命とナポレオン戦争
1789年、フランス革命起きる。国民議会の成立、バスティーユ占拠、封建的特権の廃止、~人権宣言の発布、ヴェルサイユ行進。国王はこれを受け入れ立憲体制となる。
1792年 王権の廃止宣言。第一共和政に。翌93年、ルイ16世、マリーアントワネット処刑される。
1804年、ナポレオン=ボナパルト、皇帝に即位(第一帝政)。民法制定。
1814年、連合軍パリ入城。ナポレオン、エルバ島に追放。ルイ18世パリに帰還。
1815年、ナポレオン、エルバ島脱出。百日天下。
フランス革命など反体制の動きが活発になると、イギリスを中心に対仏大同盟が結成された。その後、ナポレオンの動向に応じて計7回結成されている。ナポレオンは近隣諸国を巻き込み、大陸封鎖で対抗した。
- 近代政治への移行
1830年、七月革命。オルレアン公ルイ=フィリップが国王に。
1848年、二月革命勃発。ウイーン体制崩壊、第二共和政へ。
1852年、ナポレオン3世、皇帝に即位(第二帝政)。世界初の百貨店ボンマルシェ開店。
1853年、オスマン男爵、県知事に就任、パリ大改造着手。
1855年、第1回パリ万国博覧会開催。
1856年、パリ講和会議。
1870年、普仏戦争勃発。ナポレオン3世退位。第三共和制へ。
目まぐるしく政体が変化するが、ここで王政、帝政には終止符が打たれ、以降はドイツに攻略された時期を除き、基本的に共和政の国家となる。
- 文化の繁栄と世界大戦
1874年、第1回印象派展覧会開催
1889年、エッフェル塔完成、第4回パリ万国博覧会開催。
1900年、パリ最初の地下鉄開通、第5回パリ万国博覧会開催。
1914年、第1次世界大戦勃発。
1919年、ヴェルサイユ条約調印(鏡の間)。
1939年、第2次世界大戦勃発。
1940年、パリ陥落、ドイツ軍に占領。
1944年、連合軍ノルマンディー上陸、パリ解放(第四共和政)。
1945年、第2次世界大戦終結。
1958年、第五共和政憲法公布、ド・ゴールが初代大統領に。
1968年、パリ5月革命、グルノーブル冬季オリンピック開催。
1981年、TGV、パリ〜リヨン間営業開始。
都市文化の花が咲いたパリは、進歩的な雰囲気のなか、文化人が集うところとなった。~対戦中にナチズムの手に墜ちたものの、パリ解放後は再び民主主義運動の中心となった。~