マーストリヒト Maastricht
概要
オランダ南東部、アムステルダムから約220kmの距離にある。
東はドイツ、西はベルギーに挟まれて半島のように突き出た形になった先端部に位置する
フランスのシャンパーニュ地方を源流とし、ベルギーを北東に上がるマース川 Maas が、オランダに入ったところにある河港都市。
ドイツのアーヘンまでは約40kmと近い。
1993年11月1日、EUに関する条約であるマーストリヒト条約が、この地で締結され発足したことで知られる。
マーストリヒトは、その歴史的背景から、他のオランダの地方とは違って、古代ローマ時代の遺跡をはじめ、歴史的な建造物が多く保存されている。
アクセス
鉄道
アムステルダム中央駅からマーストリヒト Maastricht行きで2時間30分。30分毎。
空路
欧州の他の国の都市との直行便が数便ある。
空港
マーストリヒト・アーヘン空港 Maastricht Aachen Airport (MST)
マーストリヒトの北東9km、ドイツのアーヘンの北西30km.
マーストリヒト駅よりバス#59で20分(1時間間隔)。
マース川クルーズ Stiphout Rondvaarten
マース川周遊50分のコースから、リエージュまでのワルーズなどコースはいろいろ。
見どころ
フローテ通り Grote Looier Straat
市内最大のショッピング通り
マルクト広場 Markt
中世から市場が立った広場は、今も商業の中心地。
広場の一角に市場の女の像が立ち、木・金曜日の午前8時から午後1時まで賑やかな露店が並ぶ青空市が開かれている。
市庁舎 Stadhuis
マルクト広場中央にある。
1659年から1664年に建てられたものだが、当時は公国と司教の二大勢力が街の支記権を巡り争っていたため、正面玄関には2つの階段が造られた。塔にあるカリヨンからは43個の音色が聞こえる。
聖セルファース橋 St. Servaasbrug
街のシンボルであるマース川に架かる橋。
旧市街のある左岸と新市街のある右岸を結んでいる。建造は13世紀で、現存するオランダの橋で最も古い橋のひとつ。
聖母マリア教会 Onze Lieve Vrouwebasiliek
11世紀から建設されたロマネスク様式の教会。
外観は高い壁に覆われ、要塞のように見える。
礼拝堂の金色のマリア像にはろうそくの灯に美しく輝き、祈りを捧げる人が絶えない。
マルクト広場から徒歩6分
地獄門 Helpoort
13世紀に建造されたオランダ最古の市の城塞の門。
中世にはペスト患者をここから追い出し、門の外のペストハウスに隔離されたことからこの恐ろしい名前が付けられた。
フライトホフ広場 Vrijthof
旧市街の中心に位置する広場には、カフェやレストランが並び市民の憩いの場となっています。中世は犯罪者にも逮捕権が及ばない教会の敷地とみなされていたため、今もVrithof(自由広場)と呼ばれています
ストック通り Stokstraat
17、18世紀のアンティークな街並みにブランドショップや高級ブティックが軒を連ね、華やかな雰囲気を漂わせています。昔の職業を記した屋根のレリーフにもご注目。
市の城壁
O.L.Vrouwewal通りからイェーカー川に沿って部分的に残る城塞は、13世紀から16世紀にかけて3回築かれたもの。国境の街として数々の戦場となった歴史を物語っています。
レーウェンの水車 Leeuwenmolen
聖ピーテル通りの路地に停む水車。17世紀に粉引き用として造られ、長い歳月に渡り活躍しました。
聖セルファース教会 St Servaasbasiliek
その歴史を6世紀にまでさかのぼるオランダ最初の司教区教会で、大司教・聖セルファチウスにちなみつけられた名前。
広い礼拝堂とツインタワーが特徴的な建物。
大聖堂内には、聖セルファティウスを葬るために土台が築かれた。
現在の建物は11世紀から建立が始まったオランダ最初のゴシック建築。
南塔には重さ7tの鏡があり、宝物殿に収蔵された黄金色に輝く胸像や聖骨箱が見どころ。
教 会 毎日 10:00~17:00(7~8月は~18:00)
宝物館 毎日 10:00~17:00(日曜は12:30~)11~3月の日曜は午後のみ。
聖ヤン教会 St.Janskerk
聖セルファース教会隣のゴシック教会。
14~15世紀に建てられた高さ70mの赤い塔があるゴシック様式の教会。
17世紀からオランダ・プロテスタント教会となっている。
14世紀から残る壁画やキリスト12使徒のレリーフのあるアーチ、美しいルイ14世調の説教壇などを見学することができ、外には、聖セルファティウスのフェルデケの像が立つ。
フライトホフ広場
ボネファンテン博物館 Bonnefanten Museum
アルド・ロッシ設計の美術館。
火~日 11:00~17:00 月曜休館、
聖ピータースベルグの洞窟 Caves of Pietersberg
マール石を建築材として切り出した後にできた洞窟。
第2次世界大戦の時はシェルターとして使用された。現在、2万以上もの通路からなる巨大な迷路が残っている。
内部の見学はガイドツアーでのみ可能。
所要時間:約1時間
近郊
ベルベットの洞窟 Fluweelengrot
ファルケンブルグ城近く.
毎年、12月にクリスマス市が開かれる。