国の概要
国 名
マケドニア共和国 Republic of Macedonia
ただ単に「マケドニア」というと、マケドニア共和国独立以前の地域ととらえられている。
マケドニアは、マケドニア共和国、ギリシャ、ブルガリア、アルバニア、セルビア、コソボにまたがっている。共和国以外には、それぞれマケドニアという地域名が残されている。
マケドニア領土のうち、現在のギリシャ領がおおよそ50%、マケドニア共和国領が北西部40%、ブルガリア領が北東部10%ほどを占めている。
そのため、多くのマケドニアという地域をそのままつけているギリシャ、ブルガリアはマケドニア共和国に「マケドニア」の名前を付けることに抵抗している。
ギリシャ人やブルガリア人にとっては攻撃的で不快な呼称とみなされる。
憲法上の正式名称マケドニア共和国だが、EUや日本などは独立の経緯からこれを認めず、国連に加盟したときの暫定呼称「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国 The Former Yugoslav Republic of Macedonia」を使用している。
国コード
ISO3166=MK/MKD/807,
NET=.mk,
IOC=MKD
プロフィル
第二次世界大戦後の1945年に社会主義国ユーゴスラヴィア連邦が成立し、マケドニアもその中の一つの共和国となった。チトー大統領の主導のもと、独自の社会主義と非同盟主義を採っていた。
しかし、1980年に彼が死去すると、民族間の対立が始まる。
1989年のソ連がコントロールしていた東欧と西側との厚い壁が崩壊し、ユーゴスラヴィア連邦の国にも波及して急激な分解に向かい始めた。
1991年にスロヴェニア、クロアティアに続いてマケドニアも連邦から分離独立を宣言した。
マケドニアという呼称は古代マケドニア地方のことを指し、古代マケドニア地方とは、マケドニア共和国、ギリシャ、ブルガリア、アルバニアにわたっているため、各国がマケドニア共和国という名称で独立したことに反発している。
ギリシャは国名を変えるように強く要請するなど、隣国と国名を巡って激しい対立がある。
国旗でも古代マケドニア地方の国旗を採用したため、経済封鎖にまで至った。
これに対し、マケドニアが新しい国旗を現在のように改定したがギリシャはそれでも納得していない。
マケドニア共和国の多数民族であり、話す言葉も地方によって異なる。
近隣諸国との紛争・いざこざが度々起きている。
市民騒動やデモ集会には近づかないことだ。
マザー・テレサはマケドニアで生まれたアルバニア人であった。
国のシンボル
国 旗
赤地に8本の光を放つ黄色の太陽を描いたもので、マケドニアの伝統的な紋章に中世末期以来用いられている。
古代マケドニア地方の一部になっていたギリシャからの激しい反発で現在のように変更しているが、ギリシャは納得していない。
国 歌
今日マケドニアの上に
国 土
バルカン半島中央部、旧ユーゴスラビア最南端に位置する山がちな内陸国。
南はギリシャ、東はブルガリア、西はアルバニア、北はセルビアおよびコソボと、四方を外国に囲まれた内陸国である。
中央部は盆地が連なり、北から南へバンダル川が貫流し、エーゲ海に注ぐ。東部と西部は標高500~1500mの山岳地帯となっている。
独立してまだ若い国で、道路などのインフラが十分に整備されていない地方も多く、移動には時間がかかる。
隣国とに対立も激しいため、陸上での国境越えには時間がかかる地域がある。
面 積
25,333km2 九州の約3分の2
政治形態
政 体
共和制
独立年月日
1991年9月17日、ユーゴスラビア連邦より独立
国連加盟 1993年4月8日
元 首
ギョルギェ・イヴァノフ大統領(2014年5月就任、任期5年)
首 都
スコピエ Skopje
地方自治
マケドニア共和国は8つの地方に分けられているが、これらは行政区分ではない。
この国には州や県に相当するような地方自治体組織は設置されていない。
オプシュティナと呼ばれる基礎自治体に分割されている。現在84の自治体になっている。
首都のスコピエだけは10の独立した自治体で構成されている。
国 民
人 口
約207万人
民 族
マケドニア人が64.2%、アルバニア人が25.2%、その他、トルコ人、ロマ人、セルビア人、など
言 語
マケドニア語(公用語)が68%、アルバニア語(公用語)が25%、
宗 教
マケドニア正教(キリスト教東方正教) 70%、イスラム教が29%、