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アイルランドの概要

国 名

アイルランド
英語名:Ireland

国コード

ISO3166-1:IE/IRL/372,
NET:.ie,
IOC:IRL

アイルランド憲法第4条によれば「国名はエーレ、英語ではアイルラソドとする」と規定されている。1948年のアイルランド共和国法の規定によれば、国名はアイルランド共和国となっているが、通常「共和国」という呼称は使われておらず、ただ単に「アイルラソド」とのみ記載される。これは慣例的にそうである、ともいえるが、北アイルラソドが英国の一部となっているので、これがアイルランドに復帰して、アイルラソド全島が一つになるまでは、アイルランド共和国は完成しないとの立場から、現状はあくまで暫定的という意味を込めて、単にアイルランドと称している、との説もある。

エーレの語源はいくつかの説があるが、どれが正しいかほ明らかでない。しかし、この呼称がかなり古くからのものであることについては疑問の余地がない。紀元前5世紀頃のギリシャの古文書にイエルネという記述がみられるが、これが現在のアイルランドを指しているものと考えられる。古代エジプトのプトレマイオス朝時代の地図にはイウエルニアとして記載されており、これがラテソ語に転記される際イウヴェルニアとなり、さらにラテン語で冬を意味するヒべルヌスとの連想から、カエサルがヒべルニアと書いたため、今日でもアイルランドの雅語となっている。初期のアイルランド文学にはしばしばエーリウという言葉が出てくるが、これがエーレの古い形である。英語ではエーレにゲルマン語の土地を意味するランドがついて、エールランドからアイルランドとなった。

プロフィル

19世紀、多くのアイルランド人が貧困を理由に「移民」として国外に渡った。
彼らの新天地として選んだ先がアメリカだった。

長い間、隣接するイギリス領北アイルランドの紛争が続いていたが、EUができると安定してきていた。
EUのおかげで483kmにも及ぶ国境がなくなっているが、英国がEU脱退、いわゆるBREXITを進め、アイルランドとの国境を再び設けることになるか、北アイルランドが再び紛争を起こすことになるのか、火種を抱えている。

アイルランドで有名なもの

ギネスビール
アランセーター
小泉八雲

国のシンボル

国 旗

アイルランドの国旗は緑、白、オレンジの三色旗。
緑は古代ケルト、アングロ・ノルマソ系を祖先に持つアイルランド人を表し、オレンジはオレンジ公ウィリアムを支持したプロテスタソト植民者の子孫を代表、さらに白は真ん中にあってこの両者が長く和解・共存したいという願望を意味している。
それぞれ縦横2:1の同じ大きさの長方形を三つつなぎ合わせた2:3の横長な三色旗で、緑を旗竿に近く掲揚する。この旗が最初に使用されたのは1848年の革命時で、トマス・フランシス・ミーガーがアイルラソド青年運動の旗印として採用した。そして1916年の復活祭蜂起の時、初めてアイルランド共和国の国旗として、蜂起軍の総司令部となった中央郵便局の屋上に翻った。それまではこのほかにもいくつかの旗があったが、この蜂起以来、三色旗がアイルランドの国旗として認められるようになり、アイルランド憲法にもその旨規定されている。

国 花

シャムロック、クローバー

国 鳥

ミヤコドリ

国 歌

「兵士の歌」
三つのスタンザとコーラスから成っているピーター・キアニーが1907年に作詞、パトリック・ヒーニーと共同で作曲した。
これが国歌として正式に制定されたのは1926年のことであった。この曲の最初の4節と最後の5節は大統領に対する栄誉礼として使用される。

国 土

アイルランド島の北東部を除く83%を占めている。北東部はイギリス領北アイルランドで、セントジョージズ海峡を隔ててイギリス本土と接している。海岸線全長が3160km、地形は平均高度が100~300mの丘陵地で、最高峰はキャラントゥール山(1041m)、多くの河川が流れ、最長の河川は370Km、約800もの湖沼が散在し、風光明美な自然をかたちづくっている。

サハリソ北部(北樺太)とほば同緯度にあるので気侯は夏期でも平均14~18℃と涼しいのは当然だが、大西洋を渡って流れてくるメキシコ湾流の影響を受けて、冬でも平均4~8℃と比較的温暖である。冬にほ雪の降ることもなくはないが、山間部を除いては積雪はあまり見られない。結氷もほとんどない。しかし一年を通じて晴天の日が少なく、変わりやすい天気で雨や曇りの日が多い。
湿度が高いせいもあって、芝生が一年中青々としているだけでなく緑が多い。
大西洋に面する西部および南部の海岸線は、複雑に屈曲して多くの湾や入江を形成しており、海岸線は全長3,160キロメートル以上に及んでいる。全土にわたって多くの河川や湖沼があり、「エメラルド・グリーンの島」の別称を持つアイルランドの美しい自然を、いっそう豊かなものにしている。広い草地を有してはいるものの、地味が酸性で痩せていて耕作に適さないため、住民は古来牧畜を中心とした農業を営んできた。

面 積

7万0273k㎡(北海道とほぼ同じ)

政治形態

政 体
立憲共和制

独立年月日
1921年12月6日、英国より自治領として独立
1949年4月18日、英連邦脱退

国連加盟:1955年12月14日

首 都

ダブリン,Dublin,約50万人(市内),約95万人(都市圏)

地方自治

歴史的な慣習から自治権のないコノート、マンスター、レンスター、アルスターの4つの地方に大別される。
これらは32の州 (county) で構成されるが、この内のアーマー、アントリム、ダウン、ティロン、デリー、ファーマナの6州がイギリスの統治下にある北アイルランドに属している。
アイルランドの2014年の地方行政改正法では、31の行政区に分かれる。
うち、26はカウンティ(州、County)、3つはシティ(市、City)、2つはシティ・アンド・カウンティ(市および州の連合体、City and County)に分けられている。

国 民

人 口

約460万人

民 族

ケルト系アイルランド人97%

言 語

第1公用語;アイルランド語(ケルト語系)
第2公用語;英語

宗 教

カトリック 91.6%,アイルランド教会2.5%












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