ピリッポイ Philippoi
概要
エーゲ海の最北端の都市の一つ、カヴァラ Kavalaの北北西12kmに位置する。
ローマとビザンチンを結ぶエグナティア街道上に位置していたため、ヨーロッパとアジアを結ぶ重要な要塞として発展していた。
この地域は古代マケドニア王国の領域であった。紀元前356年にマケドニア王ピリッポス2世が作り上げた城郭都市だった。
アレキサンダー大王の出生地でもある。
紀元後50年頃、使徒パウロはこの街でキリスト教伝道を行った。そして投獄され、死んでいる。
ローマ時代には劇場、寺院や広場などが設けられ、小さなローマとして栄えていた。
遺跡内には、初期キリスト教時代に建設されたパウロ聖堂が残っており、敷石のモザイク碑文から「パウロ聖堂」と呼ばれている。
14世紀にオスマン帝国に征服された後は次第に荒廃していった。
ピリッポイの古代遺跡は、古代ローマの遺跡と初期キリスト教遺跡の両面から評価される遺跡として、2016年にユネスコ世界文化遺産に登録された。
アクセス
カヴァラ Kavalaからピリッポイまでバスで約30分。
本数が少ないので、帰りのバスの時刻を確認しておく必要がある。
カヴァラからタクシーをチャーターしてめぐるといい。
テッサロニキからカヴァラまでバスで2時間ほどかかるので、日帰りはきつい。
カヴァラに滞在して巡るといい。