トリャヴナ Tryavna


概要

ブルガリア北西部、バルカン山脈の北側の斜面に位置し、ガブロヴォ市近くにある小さな町で織物産業が盛んだ。町の人口は1万人ほど。

見どころ

トリャヴナにはブルガリア民族復興時代(19世紀)の建築がたくさん残っている。
家々はそれぞれ独自のデザインで建築されている。地上階は特殊な形をしており、工芸職人と交易商人が居住していた。

時計塔

町の中心的存在で、1814年に建てられた時計塔がそびえている。

大天使ミハイル聖堂

12世紀に東ローマ帝国皇帝イサキオス2世アンゲロスを第二次ブルガリア帝国のツァール、イヴァン・アセン1世が打ち破った後に建てられたもの。
木彫りのイコノスタシスと主教の座は、当時のトリャヴナの木工技術の代表作である。

ダスカロフ邸

1808年に建てられたもの。 ブルガリアにはトリャヴナ出身の木彫りの職人が数多くいる。これらの木彫り職人がブルガリア中の家や教会などを飾っていた。トリャヴナにもきれいな木彫りがたくさんあり、とりわけダスカロフ邸は美しい。富裕商人の家だったが現在は博物館になっている。
この博物館には有名な木彫りの太陽が収蔵されている。この家は表情が違う2つの部屋、木工製品とイコンの博物館になっている。その天井は2人の木工職人ディミタル・オシャネツァとイヴァン・ボチュコヴェツァによって手がけられた。2人は6箇月かけて、互いの仕事状況を全く見ることのできない中、この家の2つの広い部屋の装飾をそれぞれ完成させた。これら2つの木彫りは穏やかな5月の太陽、そして激しい暑さをもたらす7月の太陽を表してるといわれている。

ペトコとペンチョ・スラヴェイコフ邸宅博物館

トリャヴナ出身の有名なブルガリアの作家。
2人の作家による詩の作品が展示されている。
息子のペンチョ・スラヴェイコフは反オスマントルコ帝国の「4月の反乱」を舞台に した「血の歌」の詩でノーベル賞候補といわれたが、賞を受ける前に亡くなってしまった。

アジア・アフリカ芸術博物館

かつて公衆浴場だった建物が改修され芸術博物館になっている。煙突にはコウノトリの大きな巣がある。
















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