カルロヴォ Karlovo
概要
人口約2万5千人
首都ソフィアから140km、プロヴディフからは60kmに位置する。
ソフィアから黒海の港町ブルガスまでを結ぶルートの要所であるため、鉄道や道路がしっかり整備されている中にある。
バルカン山脈の南のストリャマ川 Stryama沿いの肥沃な渓谷の中にある。
カルロヴォは標高386mのところにあり、バラの谷と呼ばれる渓谷にあり、大規模なバラの産地の一角をなしている。世界的なローズオイルの産地である。
カルロヴォの町の目の前に雄大なバルカン山脈が覆いかぶさるように見える。この山脈の最高峰は2376mのボテフ峰 Botevである。
またここはヴァシル・レフスキの生誕の地である。レフスキは19世紀後半にブルガリアのオスマン帝国からの解放を目指して戦った革命家である。町にはレフスキに関する博物館と記念碑が建てられている。
この町でもバラの花びらの収穫が始まる5月中旬から6月上旬にかけてお祭りが催される。
近郊にあるバラ園ではバラ摘み体験などもできるツアーも行われる。
2000年代になって、ブルガリアの考古学者たちによって、「トラキア人の王たちの渓谷」と称される一連の発見があった。2005年8月19日には、カルロヴォ近くでトラキア人の最古の首都が見つかったと発表された。この場所からは磨き上げられた陶器類(屋根瓦やギリシャ風のつぼなど)が見つかっている。さらに発掘作業が継続されている。