ティナラ Tirana
概要
アルバニアの首都 人口約80万 ダイティ山の麓にあり、ティラナという名前は、ダイティ山の正面にあったティルカン城からきている。
1614年にオスマン帝国の領主スレイマン・パシャ・ムレティにより小さな集落だったところに町が築かれた。当時はモスクとパン屋とトルコ式の浴場のみだったが、塩・皮革の隊商ルートの要衝として市場を中心に発展していき1920年に首都となる。
街は、アルバニアの国と同様に、急速に成長をしている。
街の建物の多くに、鮮やかな彩色がされている。
古い建物は、社会主義時代に建てられた、灰色の殺風景な建物だったが、
美術を愛する芸術家である市長が、街を明るくするために、市街地を地域毎に色彩を施したものである。
街が明るくなると市民にも好評で、さらに進められている。
市街地には、オスマン帝国時代のモスクや石橋、
1928年にアフメット・ゾグー王が統治してからの13年間に、アルマンド・ブラシニを含む著名なイタリア人建築家によって官庁街のモダン・ヨーロッパ建築、
それに、共産主義時代の大型の殺風景な集合住宅など、まさにこの国の歴史を象徴するように新旧、東西の多種多様な要素がうまく調和している。
市内には、湖や公園等の自然、劇場や博物館等の文化芸術も充実。
ヨーロッパの首都の中でも比較的治安が良く、質の高いカフェ・レストランが次々と誕生している。この首都だけが夜間もにぎやかでナイトライフも魅力的になっている。
アクセス
空路
イタリアの主要都市からの便が最も多いが、近隣のヨーロッパ諸国からの便もデイリーで就航している。
日本からの接続には、ウイーン、フランクフルト、チューリッヒなどが便利だ。
空港
Tirana International Airport(空港コード:TIA)マザー・テレサ空港 Aeroporti Nene Tereza)とも呼ばれている。
首都の国際空港としては、至ってこじんまりしている。
http://www.tirana-airport.com.al/ ティナラ中心部から北へ25kmに位置する。
鉄道
国際列車の運行はない。
国内線2路線の1つがティラナを通る。
2が運行されている。所要時間がバスの2倍もかかるのでジョもとでは人気がない。
ドゥラス Durres、ティナラ Tirana、エルバサン Ekbasanを結ぶ内陸路線。
毎日1本のみの運行。
ティラナ駅
長距離バス
国内路線だけ。
バスターミナルは存在しない。
方面別に一定の場所にバスや乗合いタクシーが集まる場所があり、そこがバスの発着ターミナルとなっている。
各地方都市からティラナに到着するバスや乗合いタクシーは、市内各所で乗客を降ろしてから最終的にバスターミナル近くに到着するので時間がかかる。
ティラナ駅前 バスターミナル(北部の各都市、シュコドラ、クルヤ方面)
ケマル・スタファ競技場横 バスターミナル(南東部の各都市、コルチャ、ポグラデツ、エルバサン方面)
ティラナ市の西端にあるバスターミナル(南部の各都市、サランダ、コルチャ、ドゥラス方面)
航路
ティラナには港はない。
30kmほど離れたドゥラスの港から国際航路がある。
イタリアのバーリ、ブリンディズィトリエステ、クロアチア・ドゥブロヴニク、モンテネグロ・コペルなどと定期フェリー便が就航している。
市街地
街の中心地は、スカンデルベク広場。1968年に民族的英雄であるスカンデルベクの名を取って命名され、広場の中央にはスカンデルベク像が立っている。
市内の中心となる広場で、かつては、レーニンとスターリンの像が向かい合って立っていたが、現在はアルバニア建国の英雄スカンデルペックの騎馬像が立つ市民の憩いの場となっている。
その騎馬像を囲むように各省庁の色鮮やかな建物が立ち並ぶ。
メインストリートはドユレス通りで、かつてはにぎわいのない殺風景な通りだったが、カフェやレストラン、商店も建ち並び、市民も散策を楽しんでいる。
パルチザン大通りには、オーストリア資本によって建てられた、アルバニア初の本格的なホテル、ヨーロッパ・パークが建つ。
見どころ
マザー・アルバニア像
エザム・ベイ・モスク Et'hem Bey Mosque
国内最古1793年設立の建築物の一つである。
オスマン帝国の領主スレイマン・パシャの子孫であるハッジ・エトヘム・ベイによって、1823年に完成した。モスク内のイスラム芸術の作品は一見の価値がある。
中に入るときには靴を脱ぎ、女性は備え付けのスカーフなどで頭を巻くことになっている。
時計塔 Clock Tower
エザム・ベイ・モスクに隣接している時計塔。エザム・ベイ・モスクとほぼ同時期に完成したが、時計は1928年に設置された。塔の高さは30m。
タバカヴェ橋 Ura e Tabakëve
オスマン帝国時代にかけられたアーチ状の石橋。外観はサラエボのラテン橋に似ている。
国立歴史博物館 National History Museum
スカンデルベグ広場沿いに建つ、巨大なモザイク画が特徴の博物館。
アルバニア国内で出土したローマ時代の遺産やそのほかの出土品からアルバニア人の時代の様々なものが展示されている。
開場時間 10:00~14:00(月曜休館)
オペラハウス
1953年11月29日に完成した、劇場。国立歴史博物館とならぶ、ティラナを代表する建造物。
聖ポール教会 Saint Paul Cathedral
エンヴェル ホジャのピラミッド Enver Hoxha Pyramid
1988年に共産党独裁者のエンヴェル・ホジャの生誕80歳を記念に(1985年に死去)建てられた建物。アルバニアの近代建築の印象的な一例だが、現在は落書きや窓ガラスの破損が多く閉鎖されていて閉鎖されている。
スカンデルベルク広場から徒歩15分程の歩く。
Catholic Church of St. Marie
ダウンタウン・エリアからは離れていますが、お店やレストランがたくさんある
ホテル
外国資本によるホテル開発が少しずつその数を増やしている。
ヨーロッパ・パークは、オーストリア資本によって建てられた、アルバニア初の本格的なホテル、