ジロカストラ Gjirokaster
概要
人口 43,000人
アルバニアの南部、ジロカストラ山とドリノ川の間の谷間にある、小高い丘の斜面にへばりつくように造られた街である。
ギリシャとの国境まで30kmのところにある。
山の斜面に建ち並ぶ家々の屋根は石でできていて、路は白と黒の石畳で、「石の町」と呼ばれている。
階段が多いため、「千の階段のある町」とも呼ばれている。
13世紀後半に築かれ、15世紀のオスマン帝国軍の侵略によって衰退したが、17世紀には再生した。
後年、アルバニアの独立運動の拠点となったが、1940~1941年のギリシアへのイタリア軍の侵攻で戦場になった。
アルバニア国内でも最大級の城があり、内部には軍事博物館がある。ここには第2次世界大戦までの様々な時代の武器が展示されている。
旧市街は、オスマン帝国支配の時代の町並みなど多くの歴史遺産が残されていて、2005年に世界遺産に登録されている。
歴史的価値が高い街並みを持つジロカストラの町はベラットととともに、政府から「博物館都市」の指定を受けている。
アクセス
ギリシャまでわずか30kmにあり、ギリシャへの道路はギリシア政府の援助等により整備されているが、首都ティラナ方向への道路は、整備されていないため、時間がかかる。
長距離バス
ティラナから約6時間以上、1日数便、
サランダから約2時間、1日数便、
いずれからも乗合タクシーもあり、バスより頻度は多いが、所要時間はほとんど変わりない。
ギリシャ・アテネから約12時間、1日数便
旧市街
市内中心部と城塞の間の丘の上にオスマン帝国時代の古い伝統的な歴史アルバニアを感じさせてくれる家並みが残っている。
200以上の家が文化的な記念物として保存されている。
新市街と山の中腹にある旧市街はバスがある。
停留所はわかりにくいので、地元の人に聞いた方がいい。
見どころ
ジーロカストラ城塞
軍事博物館があり、大砲やドイツに抵抗したパルチザンの記念物などが展示されている。
19世紀と20世紀に増築され、現在は5つの塔、時計塔、教会、など多くの施設がある。
バザール
17世紀オスマン時代の古い建物。
19世紀に火災により再建されている。
ジーロカストラモスク
1757年に建てられた。
世界遺産の一部になっている。
ホジャの生家
共産主義時代の指導者エンヴェル・ホッジャEnver Hoxhaが1908年10月16日に誕生した家。現在は民俗学博物館となっている。