マクタール Makthar
概要
カイルアンの西方、内陸部にある町。
海抜約1,000mのところにあり、冬は冷え込みが厳しく、雪が降ることもある。
市街の東にローマ時代の遺跡が残っている。
紀元前2世紀、この地にヌミディア王国によって砦が建設された。
カルタゴの滅亡後、北アフリカにローマが進出し、ここも1世紀初めにはローマの支配下となった。
2世紀になるとトラヤヌス帝の凱旋門や野外劇場、共同浴場といった施設が次々と建造され、町は繁栄した。しかし、その後は他の古代都市と同様に衰退し、10世紀にアラブ人のバヌ・ヒラル族によって町は破壊されて廃墟と化した。kj