トブルク Tobruk

概要

地中海に臨むリビア領の海岸線の東部に位置する港湾都市。
エジプト国境に近い。湾が深く入り組んだ地形で、天然の良港を備えている。
ここもまた古代ギリシア人が建設した町を起源とする。
ローマの時代には城塞が築かれて、キレナイカの最前線として防御にあたった。
南方には砂漠地帯が広がり、長い間、隊商ルートの中継地点として機能していた。
1911年にイタリアに占領されたが、第二次世界大戦においてドイツのロンメルと英国のモンゴメリーが激突した「トブルク包囲戦」でその名を知られる。
1940年、イタリア軍はエジプトに侵攻したが英国軍に押し戻され、逆にリビア領に攻め込まれてこの一帯を奪われた。そこで枢軸国のドイツがドイツ・アフリカ軍を投入して奪回をはかり、翌年に最後に残ったトブルクを包囲して壮絶な争奪戦が繰り広げられた。
郊外には第二次世界大戦の戦没者墓地が造られている。kj