ラム島 Lamu-Island
概要
欧米人やケニア人の間で、リゾート地として人気の島。
マリンディ、モンバサと並んでケニアで最も古い港町の一つ
かつてはヨーロッパ、インド、アラブ、そして中国など東西を結ぶ東アフリカ有数の貿易港として栄えていた。
18世紀後半にモンバサに大きな港ができ、さらに19世紀後半に奴隷貿易が廃止されたのを機に、次第に活気をなくしていく。
往時の繁栄を偲ぶものはほとんど残されてはいないが、昔ながらの素朴なのんびりした雰囲気を感じることができる。
旧市街は、アフリカでありながらイスラム風の町並みが残ることから時代を超えて建築、技術、都市景観の分野で大きな影響を与えているばかりでなく、人類の思想や信仰、伝統の発展においても重要であるとされ、2001年に世界文化遺産に登録された。
アクセス
対岸のマンダ島へ空路定期便が運航している。
ナイロビ・ウィルソン空港から1日往復各2便、
ナイロビ・ジョモ・ケニヤッタ空港から1日各1便の定期便。
所要時間は約1時間30分~2時間(経由地によリ異なる)
空港から連絡ボートで、約10分でラム島。
市街地
移動手段がロバと徒歩だけで、車が走っていないため、のんびりした雰囲気を倍増させている。
旧市街の薄暗い細い路地を歩けば、時間が止まったかのような中世イスラムの世界に浸ることができる。
最も広い海岸通り沿いを歩けば伝統的なアラブのダウ船が多く停泊しているのを見ることもできる。
ダウ(帆船)クルーズによるショートトリップ
普段は木材などを運ぶのに使われているが、観光客用にショートトリップもある。
大型船で昼食や夕食を楽しむツアーも実施。
見どころ
ラム砦環境博物館
1821年にラムの街を守る砦として建てられた。
刑務所として利用されていた時代もあるが、その後、環境保護をテーマにした博物館として生まれ変わった。
国立ラム博物館
海岸沿いの通りにある。スイワと呼ばれる長さ5mの楽器をはじめ、伝統的なスワヒリ文化を受け継ぐ手工芸品や家具などを展示。
スワヒリ家屋博物館
典型的家屋の内部を見学でき、ガイドが生活の様子を紹介してくれる。
近郊
シェラShela
ラムの町から南へ3km、ラム島の東端にある村。
リゾート地として欧米人の間で人気。
「シュラハウス」など4つのプライベートハウスがあり、それぞれ4~10人が別荘のような感覚で滞在できる。
マトンドーニMandadoni
ラムの町から西へ5km、ラム島の北端の村。
キプンガニ・エクスブローラー
ラム島の南端にあるリゾートで、白い砂浜の上に、インド洋に臨む14のバング(バンガロー)が立つ。
屋外プール、バーなど併設。シュノーケリングやダイビング、ウィンドサーフィンのほか、地元の村訪問、ダウツアーなどのアクティビティーを提供している。
キプンガニ村
キプンガニ・エクスブローラーからマングローブの森を抜け、徒歩約20分のところにある村。
ガイドの案内で、村を散策。人々の生活の様子や歴史・文化について学べる。
村内では、ヘナを使ったピーコックペインティングなどを楽しめる。
マンダ島Manda Island
ラム島のすぐ目の前の島で空港がある。
パテ島Pate Island
ラム島の東北に位置し、フェリーで約4時間。