ルーマニア
ルーマニアの酒; †
- ツイカTuica
スモモの蒸留酒アルコール度約50%、おもにマラムレシュ地方で造られる。
- ビール
国産の種類も豊富で、ウルススUrsus、ベルガンビアーBergenbierなどが代表的。
ルーマニアのワイン; †
ルーマニでは全国各地でワインが生産されている。
北部の丘陵地帯では白ワインが、南部や東南部、西部では赤ワインと白ワインが生産されている。
主なルーマニアワイン産地
モルダビア地方Moldavia †
ルーマニア全土の3分の1のワイン生産量を誇る.
ルーマニアの歴史を感じさせる「ビンテージ風ワイン」の産地と評されている。
(主なワイナリー)
- コトナリ Cotnari
モルダビア・ワインで白ワインの中ではヨーロッパでも評価が非常に高いワインだ。
Grasa de Cotonariはルーマニア・ワインの王様と言われリほど。
- ヤシ Iasi
7つの丘の街といわれる古都
Bucium ワイナリーのブドウ畑は、町の端から端まで延々と連なる。
代表的ワイン:
Riesling
White Feteasca
Aligote
Muscat Ottonel(発泡性)
- パンチュー Panciu
数十年前、ハンターが偶然見つけた長さ2kmにもおよぶ中世のワイン倉庫。
ステファン・セルマーレ大公が統治する時代から秘蔵されてきた。
ぶどう種は「White Feteasca」「Royal Feteasca」「Italian Riesling」。
パンチューのぶどう畑で作られる「Black Babeasca」など、
- フシ Husi
プルート河に沿った4つの丘に囲まれている。
フシはかつて貴族の領地で、今でもThe Viovode’s Balcony として保存されている。
フシのワインでビッグ2と称されるものはロゼワインのBusuioaca de Bohotin (ブスイオアカ・デ・ボホティン)と白ワインのZghihara de Husi(ジハラ・デ・フシ)です。
バラキア地方 Walachia †
プイエトロアセーレからドナウ川河口のヴァンジュ・マーレやディアル・ビイラーのワイナリーまで、ワイン畑は延々10万ヘクタールにもおよぶ。
長さ60kmにわたるディアルマーレ地方は、各種ワインの見本市といえる
「ウルラティ」「バレア・カルガレアスカ」そしてト「ハニ」などが有名で、ルーマニア一番の赤ワインの産地として知られ、ルーマニア観光省はこの一帯を「ワインロード」として世界に広報している。
- トハーニ Tohani
- ウルラティ Urlati
- ヴァリア・カルガリラスカ Valea Calgarerasca
デアル・マーレのワイン畑は、いくつもの谷をまたいだ山間にある。
その土地に住む修道僧たちが丹精込めて、ぶどうの収穫とワイン作りにはげみ、いつしか、ワインの里「バレア・カルガリアスカ」と呼ばれるようになった。
生産品種は、「カバネー・スーベニオン」
様々なヨーロッパのワイン・コンテストで輝かしい成績を収めている。
- バナト Banat
標高の高いバナト山脈の高原地帯から平原と、丘陵地の間隙を縫ってワイン畑が広がる。
- レカス Recas
ティミショアラからは目と鼻の先にあるレカス・ワインは通称「川に挟まれた村」にある。
「カバネ・スーベニオン」「ブーグンド・マレ」「メルロー」「カドシャ(イタリアン・リースリング)」「ローヤル・フィティアスカ」そして「クリアタ」などのぶどう種が使われている。
トランシルバニア地方Transylvania †
芳香があり口当たりが軽いワインが、サクソン系の影響を多大に受けたトランシルバニア人たちがつくるワインの特徴である。
ワインのほかに果実からブランデーを作る。
主に梅、りんご、梨などを木樽につけて熟成する、「ビナルス」「パリンカ」「ホリンカ」「ラチー」などがある。
- ミニス Minis
トランシルバニアワインと比肩されるアラド産のワイン。
「リポバ」と「パンコタ」にまたがるザラン山脈は50kmもある。
その代表するワイン畑がミニス。
赤ワインのぶどう種としては、「キャバネースーベニオン」「マルロー」「ピノノール」の他に、この地方で生まれた品種「Cadarca」が使われている。
- ジドベイ Jidvei
タルナベーレ水系は秋口に霧に悩まされる事が多いが、この霧がぶどうに芳醇さと適度の酸味をつけさせてくれる。
- アルバ・ルリア Alba Lulia
中世の城砦都市を思わせるアルバ・ルリア。
ここでは1968年に偶然発見されたギャラリーの地下がなんとワインの理想的な貯蔵庫となっていた。
ワイナリーの中でも有名なのは、Ighiu、Cricau、Sard、Galda、Bucerdea Vinoasa、Santimbru and Telna.など。
黒海沿岸ドブルージャ地方 Dobrudja †
古代ギリシャの船乗りたちによって開拓された黒海と、ドナウ・デルタに挟まれた地方は肥沃な土地に恵まれ、ディオニサスのギリシャ神話にも出てくる。
中でも有名なのが「ムルファトラー」の赤ワインである。
- ムルファトラー Murfatlar
コトナリが白ワインで有名なら、赤ワインなら特にムルファトラーとされる。
ドブルージャ地方の有名ワイン畑はムルファトラーに集まっている。