ブラチスラバ Bratislava
概要
1993年にチェコと分離し、独立した主権国家となったスロバキア共和国の首都。長年に渡りハンガリーの支配下におかれ、1536年にはハンガリー王国の首都となった歴史を持つ。ドナウ川岸に発達した町は、郊外に住宅地やブドウ畑が広がり、中心部には見どころが集中する旧市街が保存されている。
旧市街の起点となるのは、フラヴネー広場 Hlavne nam 。広場には旧市庁舎やワイン醸造博物館 Mestske muzeum-Expozicia vinohradnicko があり、また周辺にはミハエル門、聖マルチン教会などの見どころがあり、いずれも徒歩で観光できる。
ミハエル門から真っ直ぐに延びるミハルスカー通り Michalska は、さまざまなショップやカフェが並ぶ繁華街となっている。市街にあるブラスチラバ城のほか、近郊にはナポレオン軍の攻撃により廃墟と化したデヴィーン城跡 Devinsky hrad が残されている。
アクセス
日本から定期直行便便はない。
ウィーンのシュベヒャート空港(ブラチスラバまで車で約90分)から入る
空 港
ミラン・ラスチスラウ・シュテファーニク空港
Milan Rastislav Stefanik Airport
(空港コードIATA=BTS)
(旧名ブラチスラヴァ空港Bratislava Airport)
ブラチスラヴァ中心から北東9km
着地料の安さから新しいハブ空港として着目されており、ヨーロッパのLCCの航空会社は利用頻度の高い空港となっている。
主な見どころ
聖マルチン教会 Dom sv. Martina
旧市街とブラチスラバ城の間に位置する。高さ85mの塔を持つ、14世紀に建てられた初期ロマネスク様式の教会。
ハンガリー王国の首都がブラチスラバに移された後、1563年〜1830年までの間この教会では、ハンガリー王の戴冠式が行なわれた。女王マリア・テレジアもこの教会で即位したひとりとなっている。
旧市庁舎 Stare radnica
中央に噴水があり美しい石畳が敷き詰められたフラヴネー広場に建つ。
ゴシックとバロックの両方の建築様式が見られる建物となっている。
現在は、町の歴史を紹介する歴史博物館として公開されている。
ブラチスラバ城 Bratislavsky hrad
旧市街の西側、ドナウ川を望む小高い丘に建つ城。15世紀以降、トルコ軍侵攻に対する要塞として防備を強化され、ゴシック様式の四角い建物の四隅に4つの塔を増築。この“テーブルをひっくり返した”ような外観が特徴となっている。
18世紀には女帝マリア・テレジアの居城となったが、1811年の大火災で荒廃。
第二次大戦後に再建された。
現在、城内は公開されていて、その一部は歴史博物館 Historicke muzeum-hrad および、音楽博物館 Hudobne muzeum-hrad としても利用されている。またホールはコンサート会場にも利用される。
ミハエル門 Michalska brana
旧市街を囲んでいた城壁の一部とともに現存する唯一の城門。
14世紀に建てられた後、16世紀にルネッサンス様式に改築され、さらに18世紀になってバロック式の屋根が加えられた。
門の上からは、旧市街を見渡すことができる。
現在、塔の内部は武器博物館 Mestske muzeum-Expozicia zbrani a mestskeho opevnenia となっており、中世の時代に戦闘に使用された武器や武具が展示されている。
近 郊
デヴィーン城跡
モラヴァ川とドナウ河が合流する地点