スチャバ Suceava
概要
モルドバ地方北部,シレト川上流右岸に発達するスチャバ台地に位置する都市。
古くから中央ヨーロッパや北ヨーロッパ,特にポーランドと黒海沿岸とを結ぶ交通の要地であった。政治・経済の中心地になり,14~16世紀にはモルダヴィア公国の首都だったところで、システファン大公の時代に交易の中心地として栄えていた。
現在は、世界遺産の修道院巡りなどのツアーの拠点になっている。
人口約10万人
市街地
市街地は2つに分かれている。
市内は2種類の地区に分かれる。
一つはザムカ丘のある丘陵地帯、もう一つはスチャヴァ川谷の湿原である。
例外的なスチャヴァ市の配置には2つの小さな森ザムカとシポテがある。どちらも市内に含まれる。
近隣のブルドゥジェニは通りでスチャヴァとつながっており、衛星都市のようにみられている。
見どころ
聖ゲオルゲ教会
1514年、モルドヴァ国の領主ボグダン3世が建て始めた。8年後、シュテファニツァ・ヴォダがこれを完成。1543年から壁画が描き始められた。建物の構造はネァムツ修道院と同様です。絵は聖書をはじめ、いろいろな伝説を描いているが、モルドヴィツァや、フモール修道院のものとよく似ているように感じる。創立者が描かれた絵もある。惜しいことに部分的に絵の具が剥がれた絵もある。
ルーマニアの「聖ヨアン」の遺物がこの教会の中に保存されている。彼は、遊牧民族のタルタル人に1330年に殺されたが、遺品は銀製の棺桶で大切に保管されている。聖ゲオルゲ教会は「聖ヨアン」という複合修道院の中心になっている。
ミラウチロール教会
16世紀に建造。
聖ドゥミトル教会
16世紀に建造。
ザムカ修道院
17世紀に建造。