アルボーレ修道院 Manastirea Arbore (世界遺産)
概要
スチャヴァから南に約32km
シュテファン大公が領主だった時代の貴族ルカ・アルボレが手がけ、彼の死の40年後の1503年に完成した。他に比較して小規模な修道院。修道院の名前は「伝道師ジョン」。アルボレの姿は、2ヶ所に描かれている。
西壁に残された壁画は、「聖人たちの生活」や「創世記」など描かれている。
特に有名な絵は、312年のコンスタンティヌス帝とマクセンティウスとの戦闘シーン。
マクセンティウスは自らを皇帝と宣言、コンスタンティヌス帝を殺すべく戦争を開始した。コンスタンティヌスはキリスト教徒ではなかったが、「十字架を尊崇し戦えば必ず勝つ」という夢のお告げを信じ、戦士の盾に十字架を刻ませ、十字架の加護のもとで戦争をして勝利したのだった。このモチーフの絵がアルボレ修道院には数多くある。