リトアニアの概要
国 名
リトアニア共和国, Republic of Lithuania
国コード
ISO3166=LT/LTU/440,
NET=.lt,
IOC=LTU
プロフィール
バルト三国の中でもっとも大きな国。
北にラトビア、東にベラルーシ、南にポーランド、南西にロシア(カリーニングラード州)と国境を接し、西はバルト海に面している。
国土の98%が農地と森林に覆われた、大小合わせ約4000の湖を有する「森と湖の国」として知られる。
20世紀半ばからソビエト連邦内の一共和国となっていたが、1990年に独立を回復し、2004年5月1日に欧州連合に加盟した。
首都ヴィリニュスは東欧で最も古い旧市街の一つとして世界遺産に登録されており、美しい町並みが残る。
リトアニアは第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害によりユダヤ人が虐殺されていた。ポーランドなど欧州各地から逃れてリトアニアへ来たユダヤ人たちは、自分たちの命は唯一生きる道は、シベリア経由で米大陸に逃れようとして渡ることだと、まずは日本国の通過ビザを得ようと、リトアニアの臨時の首都であったカウナスにあった日本領事館に駆け込んできた。
ここに置かれていた日本総領事館の領事代理を務めた杉原千畝は、ビザ発給許可を本国日本に繰り返し打診したが、当時日本はドイツと同盟を結んでいた事情もあってその許可は下りなかった。
しかし、領事館の門前に集まってきたユダヤ人たちをどうしても放っておくことはできず、ついに本国の許可がないまま独断でビザ発行を決意した。
自らの退去する期日が迫る状況の中でも、彼は毎日朝から晩まで休まずにビザを書き続け、それはリトアニアを脱出する列車内まで続いた。この時に発行されたビザによって日本経由で他国へ移動できたユダヤ人は6000人以上とされる。
杉原氏の功績はリトアニアでも評価され、「命のビザ」を発給したことで「日本のシンドラー」などと呼ばれている。カウナスの旧日本総領事館は杉原記念館として保存されている。現在でも彼の功績が両国を結んでいる。
国のシンボル
国 旗
横の3色旗
上から黄、緑、赤
リトアニア大公国時代は“ヴィティス”をあしらった旗が使われていたが、1918年に三色旗が国旗に制定された。
1940年ソ連時代によって一旦廃止された旧国旗が、旧ソ連崩壊により1988年に再び国旗として復活した。
黄は実り豊かな大地、緑は国民の活力と自然、赤は自由を守るために流された血の色を表すとされている。
国 歌
国民賛歌(Tauti?ka giesme)
国 土
バルト3国の最南部で、西部はバルト海に面している。
大半は標高200m以下の低地で東部国境付近に丘陵がみられるが、最も高い地点でも292mしかない。
湿地帯が広がり大小4000以上の湖沼が散在する。
南西部をネマン川が貫流する。
国内最大の河川ニャムナス川(ネマン川)とその支流は、国際運河ともなっている。
面 積
6万5300k㎡ 北海道の約8割
政治形態
政 体
共和制
独立年月日
1991年9月6日、ソビエト連邦より独立
加盟機関
2001年にWTO加盟。2004年NATOおよびEUに加盟。
首 都
ヴィルニュス Vilnius (人口55万人)
行政区分
リトアニアは3段階の行政区画がある。まず、10の郡が設置されており、その下に60の基礎自治体が設置されている。さらにその下には500以上の区が設置されている。
郡は、ほかの国の州の様なものである。
郡にはそれぞれ中心都市の都市の名前が付けられている。
中央政府が任命した郡知事が統括している。
国 民
人 口
約300万人
民 族
リトアニア人83,5%,ポーランド人6,7%,ロシア人6,3%
その他、ベラルーシ人、ウクライナ人、ユダヤ人、カライム人など
言 語
リトアニア語(公用語)、ロシア語、ポーランド語
宗 教
殆どがローマカトリック